「狂気の沙汰だ」0-2からの逆転劇を演じた驚異の15歳・張本美和を中国メディアも大絶賛「無視できない存在」【世界卓球】

2024年2月24日(土)12時10分 ココカラネクスト

世界的な大舞台でポテンシャルの高さを見せつけた張本。彼女の強さには中国メディアも熱視線を注いだ。(C)Getty Images

 日本の新星に、卓球大国も熱視線を向けている。

 現地2月23日、韓国・釜山で開催中の世界卓球選手権・団体戦は女子準決勝が行なわれ、日本(世界ランキング2位)は、香港(同6位)と対戦。張本美和、早田ひな、そして平野美宇がそれぞれ難敵を退けて3-0のストレート勝ちを収め、決勝進出を果たした。

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 この日、5大会連続でのファイナル進出に大きな貢献を果たしたのが、第1試合に登場した張本だ。15歳とは思えぬ落ち着いた試合運びを披露した彼女は、香港のエースである杜凱琹に7-11、9-11とゲームを連取されて追い込まれるも土壇場で粘る。強烈なバックハンドを幾度となく決め、11-4、11-6と圧倒。そして最終ゲームも11-5で制した。

 大物を相手に見事な逆転劇を演じた張本。会場を大いに熱狂させた15歳は、中継局のインタビューを受けたエースの早田ひなからも「格上の選手に0-2から負けていて、3ゲームを取り返す。普通はできない。人間じゃないんじゃないか」と絶賛された。

 驚異的な巻き返しを見せつけた張本には、先に決勝で待ち受けていた中国の地元メディアも興奮を隠そうとはしなかった。スポーツメディア『捜狐』は「今の張本の勢いは孫穎莎を上回るものがある」と自国のエースとの比較を展開。「彼女のプレースタイルは攻撃性と創造性に満ちており、対戦相手に予期せぬ困難を数多く引き起こす。国際舞台においても無視できない存在になりつつある」と褒めちぎっている。

 さらに『捜狐』は「勝負所でスーパーショットを連発。まったくもって狂気の沙汰だった」と、日本の若き才能を絶賛。「精神的にも強く、日本を刺激する存在だ」と土曜日(日本時間24日20時)に行なわれる決勝での警戒を強めている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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