「2/28大谷VS藤浪」実現も2人に温度差 期待隠さない藤浪晋太郎、淡々の大谷翔平

2023年2月25日(土)16時30分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 最高のデビュー戦が用意された。アスレチックス藤浪晋太郎投手(28)がエンゼルス大谷翔平投手(28)と2月28日(日本時間3月1日)にキャンプ地の米アリゾナ州で行われるオープン戦で投げ合うことが正式に決まった。

 藤浪にとってはメジャー初登板となるマウンドで、同学年ライバルとの先発対決がいきなり実現する。「巡り合わせというか、日本人の方も楽しみにしてくれると思うので、せっかくの機会ですから。彼はどう思ってるかは分からないですが、自分自身はめったにない機会なので楽しみにしたい」と期待感をにじませた。

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 一方の大谷は、藤浪との対戦についての質問に「打席に立つかどうか分からないので。この時期ですし。そこはちょっと分からないですけど、自分のやるべきことだけしっかりやりたいなと思います」と淡々と対応。侍ジャパン合流前、最初で最後となる試合に集中している様子だった。

 2人の投げ合いは2014年以来。3月8日のオープン戦(甲子園)で大谷(日本ハム)が5回1失点で勝利投手、藤浪(阪神)が5回5失点で敗戦投手になった。同年7月19日のオールスター(甲子園)でも先発で投げ合い、大谷が1回1失点で勝利投手、藤浪は2回4失点で敗戦投手だった。

 初対戦は、高校時代の2012年センバツ甲子園1回戦。藤浪(大阪桐蔭)が9回2失点で勝利投手、8回2/3を9失点で敗戦投手になった大谷(花巻東)だが、打席では藤浪から1発を放っている。プロの公式戦で投げ合ったことはなく、投手・藤浪と打者・大谷の対戦は2013年5月26日(甲子園)に、大谷が2本の二塁打を含む3打数2安打を放っている。

 海を越えて9年ぶりの同級生対決は、メジャーでも話題だ。MLB公式サイトは「ドリームマッチ実現」と2人の物語を紹介した。「ドラフト1位入団の藤浪は、大谷と同じ天才とみなされていた」「高校時代の大谷は藤浪の引き立て役だった」と報じる米メディアも。二刀流スターとの対決で、米1年目の藤浪への注目度も高まっている。

 ともに今季初登板へ、調整が進んでいる。大谷は登板6日前の22日に、藤浪は登板5日前の23日に、実戦形式のライブBPに登板。打者を相手に、そろって最速156キロ(97マイル)をマークした。

 大谷は39球、打者のべ7人に1安打1四球3奪三振の内容。カーブ以外の変化球も交え「現時点では十分良かった。ここまで問題なくきている」と順調さをうかがわせた。登板後に日本へ移動し、3月8日(日本時間)開幕のWBCに照準を合わせる。

 藤浪はマイナーの打者に計30球を投げて空振り5、ファウル7、安打性1本に抑えた。メジャー球の滑りや硬いマウンドについては「若干、滑るなという感じ。マウンドは特にないです。すごい困るというレベルではなく、修正できる範囲かなと思います」と環境の変化に対応しながらの手応えも口にした。

 2人の激突は日本時間3月1日午前5時5分。日米ファンが、そのときを心待ちにしている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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