早くも広まる“大谷フィーバー” 米記者が伝えた菊池雄星からの驚愕弾が生んだ異様な光景「ファンは『MVP』と叫んだ」
2025年3月1日(土)17時0分 ココカラネクスト

強烈な一発で存在感を示した大谷。(C)Getty Images
存在感を示すには十分すぎる一打席となった。
現地時間2月28日、米アリゾナ州グレンデールで行われたエンゼルスとのオープン戦にドジャースの大谷翔平は「1番・DH」で先発出場。花巻東の3つ先輩でもある菊池雄星と対峙した“2025年初打席”で、いきなりソロ本塁打を放った。
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パカンッ。乾いた打球音がアリゾナの大地に響き渡った。
スコアレスで迎えた初回、無死無塁で菊池と対峙した大谷。3つのカーブと高めの釣り球を見極めてフルカウントまで持ち込んで迎えた6球目、外角高めにやや甘く入った93.9マイル(約151.1キロ)の4シームを強振。左中間へ高々と舞い上がった打球はあっという間にフェンスを越えてドジャースの中継ぎ陣が控えるブルペンに落ちた。この一打が衝撃であったかは、打たれた菊池が即座に背後を振り向き、「うわぁ」と口を開けた仕草からも想像に難くない。文字通りインパクト十分の当たりだった。
その後の2打席は凡退し、この日は3打数1安打1打点でお役御免となった大谷。それでも昨年11月に手術を受けた左肩の不安を感じさせない打棒には、称賛と驚きが渦巻いた。
米全国紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者は「彼が帰ってきた」と嬉々としてリポート。今春初実戦で目に見える結果を残した二刀流スターを「これまで以上に良くなっているんじゃないか」と褒めちぎった。
この日の球場の雰囲気を「彼が姿を見せた瞬間からファンたちは悲鳴を上げ始め、オオタニの名前を叫び始めた」とリポートした同記者は、話題を呼ぶ“花巻東対決”を次のように描写している。
「キクチに対してオオタニが粘ると、スタンドのファンは『MVP、MVP』と叫び始めた。5球を辛抱強く見極めたオオタニは、1球だけスイングした。そして高々と逆方向に飛ばすホームランを打った。その瞬間、群衆は息を呑み、そして吠えた」
さっそくこれ以上にない結果を残した大谷。約1か月後に迫った東京でのレギュラーシーズン開幕戦に向け、手応えは十分だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]