母国での誹謗中傷で対人恐怖症に…巨漢戦士チェ・ホンマンの寂しき近影が発覚「韓国を離れて日本にも居住したが逃れられず」
2025年3月2日(日)17時0分 ココカラネクスト

パワフルな戦いぶりと、ユニークな人柄で日本でも人気を博したチェ・ホンマン。(C)Getty Images
格闘技界で一世を風靡した巨漢ファイターの過酷な現況が物議を醸している。
近況が明らかになったのは、韓国人格闘家のチェ・ホンマンだ。身長218センチの巨漢を利したパワフルなスタイルで、K-1やDREAMなどに出場。ボブ・サップやセーム・シュルトらとド派手な攻防を繰り広げ、2000年代初頭の格闘会で一大旋風を巻き起こした男である。
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日本ではタレントとしても活躍。お茶の間でも人気を博したチェ・ホンマンだが、その現況にかつての輝きは見られない。現地放送局『tvN』の番組「フリーなドクター」にゲスト出演した元K-1戦士は、済州島の山奥で生活。「ほとんどの時間を一人で過ごし、外出は人がいない夜中のみ」という質素、いや侘しさすらある環境で身を置いていた。
同番組によれば、2011年に「女子大生を暴行、書類送検された」と報じられたチェ・ホンマンだったが、実際のところは、自身が経営するソウル市内の飲食店で、泥酔した女子大生に「店から出て行ってくれ」と連れ出そうとした際に、女性がエキサイト。交番で事情を説明しただけだった。
書類送検の事実もなく、女性との和解も成立していた。だが、チェ・ホンマンに対する母国内での風評被害は拡大。事件後から論争が収まることはなく、激しいバッシングを受けて心身が疲弊したため、6年前に済州島に移住。今は人目を避けながらこじんまりと生活をしているという。
煌びやか世界にいた格闘家の“転落”は韓国国内でも衝撃を広げている。日刊紙『スポーツ朝鮮』は、誹謗中傷を受け続けたチェ・ホンマンが対人恐怖症になった事実を報告。「かつて格闘技界をけん引した大男は、世間の批判と非難、そして疑いの目線から簡単に抜け出せなかった」と、番組内での本人のコメントを伝えている。
「韓国を離れて日本にも居住したが、故郷の悪評からは逃れられなかった」
今はふたたびリングに戻り、格闘家として再起することを目指しているというチェ・ホンマン。44歳となった男の復活劇は小さくない注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]