A.バックマン加入のレストラップはエース残留も発表。新チームが2台のアウディ投入へ/STCC

2022年3月25日(金)7時0分 AUTOSPORT web

 WTCR世界ツーリングカー・カップ経験者であるアンドレアスとジェシカのバックマン兄妹のうち、兄のアンドレアス新規加入を発表しているレストラップ・レーシングは、若きエースとしてチームを牽引してきた23歳のオリバー・セーデルシュトレームの残留をアナウンス。また、昨季もタイトルを争ったブリンク・モータースポーツのトビアス・ブリンクも、新たに契約を結んだヒューゴ・ネルマンとともに第2世代アウディRS3 LMSをドライブすることが決まり、今季はさらに2台の新世代アウディが、新規参戦チーム・オートラウンジ・レーシングからSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権に登場する。


 2021年はランキング総合4位でフィニッシュし、今季はチームと4年目のシーズンを迎えるセーデルシュトレームだが、2022年に向け「僕はタイトルを目指している。それは僕やチームにとって次の論理的なステップなんだ」と改めて意気込みを語った。


「昨年は浮き沈みのあったシーズンだったけど、今季に向けどこを改善する必要があるかを知っている。それは明らかに前向きなことだと思う。今は本当に高いモチベーションを感じているし、新しいレベルでタイトルに挑戦するためパズルのピースが揃ったと感じているよ」


 ロブ・ハフのチームメイトとして彼のタイトル獲得をアシストした当時から、つねにフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRを走らせてきたセーデルシュトレームだが、チームはすでに4年間にわたり使用した同車から、2022年は新たなモデルへのスイッチを計画している。


「昨年、いくつかのトラックでは古いマシンと格闘する羽目になったから、新しいクルマは僕らにとって本当に後押しになるだろうね」と続けたセーデルシュトレーム。


「もちろん、新しい車両に切り替えるときには追加の課題があるだろう。しかし、昨年は予選とストレートで多くの苦労を経験した。今年はそれを繰り返すべきではないよね。ニューマシンの発表を前に、僕自身も本当にワクワクしているよ」


 チーム共同創業者のフレデリック・レストラップも「オリバーは2022年に向け強化されたプログラムに賛同し、チーム全体が今季のタイトル獲得に向け意欲を燃やしている」と、決意を新たにした。


「オリバーがアンドレアス・バックマンとのラインアップに加わったことをうれしく思う。今季のチャンピオンシップで最も強力なドライバー陣容のひとつであると確信しているよ。我々は本当に厳しい競争レベルに直面していて、ドライバー個人の高いパフォーマンスが必要になるはずだ」

レストラップ・レーシングは、若きエースとしてチームを牽引してきた23歳のオリバー・セーデルシュトレームの残留をアナウンス
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRに代わる新型車両は、近日中にもアナウンスされる
昨季もタイトルを争ったブリンク・モータースポーツも、2022年は第2世代アウディRS3 LMSにスイッチする


■新規結成のチーム・オートラウンジ・レーシング「確実に結果を出すことを望む」


 一方、2021年はPWRレーシングで自身2度目のドライバーズチャンピオンに輝いた王者ロバート・ダールグレンと、その僚友でランキング2位を獲得したミカエラ-アーリン・コチュリンスキーに対し、最後までタイトル候補として挑んだトビアス・ブリンクは、自身5年目のシーズンで初のタイトル獲得に挑む。


「タイトルへのモチベーションと飢えはとてつもなく大きい。今こそ、表彰台の頂点に上がるときなんだ」と語ったチーム共同創業者兼エースドライバーのブリンク。


「新しいアウディは、競合他社と比較して欠けていたものをよく把握しており、昨年とはまったく異なる方法でタイトルに挑戦できるよう、重要な部分を担うだろう」と続けたブリンク。


「遅れて納車されるから忙しいスケジュールになるが、2021年に旧車で確保した結果を考えると、シーズン前に強いモチベーションを抱いているよ」


 さらに新規結成のチーム・オートラウンジ・レーシングは、ドライバーのクリスチャン・スカアーとヨハン・ルンドとともに、2台の新しいアウディRS3 LMSをシリーズに投入する。


「僕らはまだレースに慣れているとはとても言えないが、このスポーツにひどく魅せられてきた。とくに昨年のレースの後、その結果が僕らにSTCCへの参戦を促したんだ」と、チームのドライバー兼マネージングディレクターでもあるスカアー。ふたりは昨季、CAVAアンダルシア・ツーリングカー選手権でレースデビューを果たし、旧BTCC仕様のフォルクスワーゲン・ゴルフをドライブしていた。


「僕らは確かに、最も過酷なスカンジナビアのシリーズで、レースの仕事に先んじて謙虚でなければならない。主な焦点は、これからのシーズンに向けた経験の構築にある」と語ったルンド。


「僕らよりもはるかに多くの経験を持つドライバーやチームと向き合うつもりだが、驚きながらもゆっくりと、しかし確実に結果を出し、物事を前進させることを望んでいるよ」


 また、ノルウェー出身でかつてのSTCCドライバーでもあるキム・エスブジュグの息子である20歳のディドリク・エスブジュグは、2021年に地元ノルウェーのレーシング・チャンピオンシップGT4でランキング2位を獲得した実績を提げ、2022年はSTCCに挑戦。FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRでの新規参入を表明している。

「今こそ、表彰台の頂点に上がるときなんだ」とチーム共同創業者兼エースドライバーのトビアス・ブリンク
新規結成のチーム・オートラウンジ・レーシングより参戦するクリスチャン・スカアー
20歳のディドリク・エスブジュグは、FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRでの新規参入を表明している

AUTOSPORT web

「残留」をもっと詳しく

「残留」のニュース

「残留」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ