なぜ?高校最多117本塁打の「怪物」佐々木麟太郎がU18合宿メンバー外の理由

2023年4月2日(日)18時50分 ココカラネクスト

 日本高野連は4月4日から関西圏で行われるU18日本代表候補強化合宿のメンバーを1日に発表した。選出された36人に、高校通算117本塁打の花巻東・佐々木麟太郎の名前はなかった。

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【U18日本代表候補強化合宿メンバー】
※学年はすべて3年

▽投手
熊谷陽輝(北海)
森岡大智(能代松陽)
武田陸玖(山形中央)
高橋煌稀(仙台育英)
盛永智也(国学院栃木)
林 謙吾(山梨学院)
平野大地(専大松戸)
杉山遥希(横浜)
村松杏慈(遊学館)
東松快征(享栄)
前田悠伍(大阪桐蔭)
坂井陽翔(滝川二)
升田早人(光)
森 煌誠(徳島商)
直江 新(九州学院)
東恩納蒼(沖縄尚学)

▽捕手
斎藤陽貴(昌平)
鈴木 叶(常葉大菊川)
寺地隆成(明徳義塾)
堀 柊那(報徳学園)

▽内野手
中沢恒貴(八戸学院光星)
高中一樹(聖光学院)
高橋海翔(山梨学院)
緒方 漣(横浜)
中村騎士(東邦)
山口翔梧(龍谷大平安)
村本勇海(大阪桐蔭)
真鍋 慧(広陵)
小林隼翔(広陵)
高野颯太(三刀屋)
佐倉侠史朗(九州国際大付)

▽外野手
斎藤 陽(仙台育英)
多田羅浩大(智弁和歌山)
山田太成(大阪桐蔭)
田上夏衣(広陵)
知花慎之助(沖縄尚学)

 センバツ組では優勝投手の山梨学院・林や、世代ナンバーワン左腕といわれる大阪桐蔭・前田、「広陵のボンズ」こと真鍋らが順当に選出された。センバツ不出場では九州国際大付の強打者・佐倉も選ばれた。早くから全国区で活躍し、前田、真鍋、佐倉とともに「四天王」と呼ばれたなかで佐々木だけがメンバー漏れした。

 佐々木はハイレベルな投手への対応などが課題とされているが、今秋ドラフト1位の目玉候補といわれる怪物スラッガーだけに、意外なメンバー外だった。関係者の話を総合すると、ケガの治療のため、今後を考慮されて U18合宿メンバー入りを見合わせた可能性が高い。

 佐々木はメンバー発表と同じ1日に、本塁打の最多記録更新を明らかにした。盛岡市内に新たに開場した球場で、早実との記念試合に「3番・DH(指名打者)」で出場。試合後の取材で通算本塁打を117本まで伸ばしたと話し、これまでの高校最多とされる清宮幸太郎(早実=現日本ハム)の111本を超えた。

 出場が指名打者だったことについて「バッティング中に振り込んで足を痛めてしまった。大会が控えているので、大事を取ってこういう形で出させてもらいました」と話している。3年最後の夏に、昨春のセンバツ以来遠ざかっている甲子園出場に向け、コンディションを整えることを優先させる。

 これまでケガ続きに悩まされてきた。1年時には左足すねを疲労骨折。肩の手術も受けた。2年時には左手人さし指骨折で手術した。高校生離れした体重100キロ超の巨体には故障リスクも伴うが、万全でない状態で本塁打を量産しているパワーは規格外だ。

 春の代表合宿はあくまでも候補選手であり、落選ではない。昨年もそうだったように、夏の選手権後、国際大会に出場する本メンバーは合宿時と半数以上が入れ替わる。佐々木はいま無理をする時期ではないが、故障アクシデントの多さは気がかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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