愛のムチ? それとも…阿部巨人、秋広&浅野が開幕2軍スタートの「意味」
2025年4月7日(月)17時30分 ココカラネクスト

秋広(写真)、浅野の昇格が待たれる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
本拠地で行われた「伝統の一戦」で3連敗…心中、穏やかではないでしょう。
巨人の阿部慎之助監督です。開幕6試合で5勝1敗と上々のスタートを切ったかのように見えましたが、4月4日からの東京ドーム阪神3連戦で3タテを食らい、首位陥落となりました。特に6日の第3ラウンドでは、屈辱の0−1完封負け。投手陣がわずか2安打しか打たれていない中での敗戦だけに、ファンの間でフラストレーションがたまるのも当然と言えます。
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打撃好調とはいえ、本来なら守備を買われている新加入の甲斐拓也が5番を務めていることからも、現状を打破するバットマンの出現が期待されるところです。
巨人取材歴の長いスポーツ紙のデスクは言います。
「最高の布陣で開幕したように見える阿部巨人ですが、二人のホープを欠いていることがどうにも気がかりなんです。秋広優人と浅野翔吾。両方とも本来なら、開幕スタメンに名を連ねてほしい逸材。この二人を2軍スタートにした点に、阿部監督の強いメッセージを感じてしまうのです」
おさらいすると、オープン戦の成績は秋広が23打数6安打の打率.261、4打点。浅野は27打数6安打の打率.222、2打点というものでした。特に「不振」「不調」というほどのものではなく、実績や期待値も加味すれば1軍に置いておいても不思議ではありません。
それでも開幕前に2軍降格となったのは、「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」の言葉通りという仮説も成り立ちます。
「ズバリ、『愛のムチ』というやつです。そのあたりの成績でのほほんとしているんじゃねえぞ、お前らに求める仕事はもっともっと上のレベルなんだからな、と。事実、秋広はイースタン・リーグの試合にも目の色を変えて臨んでいます。6日に鎌ヶ谷スタジアムで行われた日本ハム戦で、ソロアーチを放ったのはその表れでしょう。今後、いい状態で1軍に昇格するんじゃないでしょうか」(前述のデスク)
浅野も、外野のスタメンを担うはずだった丸佳浩をけがで欠く中、本来なら代役の一番手に名前が挙がらなければいけない男です。
「浅野はファンの人気も高く、東京ドームの応援団はみんな応援歌を歌いたいと思っているはずです。ファームでは圧倒的な数字を残して、威風堂々と1軍の舞台に昇格して欲しいと思います」(前述のデスク)
この二人の活躍なくして、巨人の明るい未来は見えない。G党の誰もが昇格の瞬間を待っています。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]