大谷翔平「短い時間で多くの仕事量をこなすのは…」ピッチクロックは選手の故障につながるのか?
2024年4月9日(火)11時30分 ココカラネクスト

大谷翔平が左翼席へ今季3号となるソロアーチを放った(C)Getty Images
ドジャースの大谷翔平が現地時間4月8日にピッチクロック問題について言及した。米メディア『SportsNet LA』などが、その内容を伝えている。
昨季から導入されたピッチクロック(投球間の時間制限)は、走者がいる場面で20秒以内に投球動作に入る必要があったが、今季から18秒に短縮された。これにより選手の故障につながっているとして、選手会側が批判していた。大谷もこの件について質問を受け、こう話している。
【動画】レフトスタンドへ!大谷翔平が今季3号アーチのシーン
「間違いなく負担は増えている。それは間違いないと思う。レスト(休養)というかリカバリーというか、身体への負担自体は、短い時間で多くの仕事量をこなすというのは負担自体は間違いなくかかっていると思う。ただ、それがどの程度今回、反映されているかは確証はない。自分の感覚としてそれはあるんだろうなと思います」
さらに「球質自体を上げていく作業もそうですし、なおかつ自分のベストのボールを投げ続けなければいけないというのも、もちろん僕はピッチャーをやっているので、手を抜くではないですけど、軽く投げていくシチュエーションが先発ピッチャーでもなかなか少ないのももちろんそうだと思います。先ほど言いましたけど、ピッチクロックは間違いなく身体への負担は増えていると思います」と言及した。
MLBでは、昨季サイ・ヤング賞を獲得したヤンキースのゲリット・コールが左肘を負傷し、ブレーブスのスペンサー・ストライダーは右肘の靱帯損傷で離脱した。ガーディアンズのシェーン・ビーバーもトミー・ジョン手術を受けることが決まるなど、彼らの故障がピッチクロックによる負担が一因にあると指摘されている。
試合短縮を目的としたピッチクロックが選手の安全を脅かしているのか。「投手・大谷」にとっても避けては通れない問題だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]