今永昇太、5失点降板も地元局は「天候の影響」と擁護 今季ワーストの内容も揺るがぬエースへの信頼「楽な日ではない」
2025年4月10日(木)11時9分 ココカラネクスト

レンジャーズとのマウンドで見事に捉えられてしまった今永。(C)Getty Images
苦しい環境でのマウンドとなった。
現地時間4月9日、カブスの今永昇太は、本拠地でのレンジャーズ戦で先発登板。5回(76球)を投げ、2発の被弾を含む、被安打7、5失点と炎上。今季初黒星を喫した。
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3先発ながら2勝をマークし、防御率は圧巻の0.98を記録していた今永。しかし、この日は強力打線に捕まった。
シカゴ特有の強風が吹きすさぶ中で始まった初回、相手2番コーリー・シーガーに左中間フェンスを越える先制ソロを被弾した今永は、その後は4回までスコアボードに0を並べる。がしかし、5回無死一塁からジョナ・ハイムに右中間席への2ランアーチを被弾。その後も、元巨人のアドリス・ガルシアに中前適時打を打たれるなど勢いを食い止めきれずに今季ワーストの5失点を喫した。
今季初黒星を喫した今永。試合前に「主導権を握る必要がある。彼(今永)は制球力がとても高い、かなり手ごわい相手だ。相当厳しい戦いになる」と警戒していた敵将ブルース・ボウチーの戦略に見事にのまれる形となった。
もっとも、シーガーとハイムの本塁打はいずれも左中間方向に強く吹いていた風に乗せられた感は否めなかった。それだけに地元メディアでは今永を擁護する声は小さくない。カブスの試合中継を行っているスポーツ専門局『Marquee Sports Network』の解説者であるライアン・スウィーニー氏は「ショウタは完全に打ち込まれたというようには見えなかった。今日の彼は特別悪かったようには見えなかったし、天候に左右されたところある」と指摘。4回までの投球を「速球もきちんと投げ分けられていた」と評価した。
また、同局は試合後の会見で「最初のホームランは天候の影響だった。彼は良いピッチングをしたと思う」と、今永を評したクレイグ・カウンセル監督のコメントを報道。その上で「今日はショウタ・イマナガにとって楽な日ではなかった」と断言。そして「ただジャスティン・スティールが負傷者リスト入りした今、ショウタ・イマナガが疑いようのないカブスのエースであることは明らかだ」と強調した。
本拠地で喫した敗戦からいかにして立ち上がるか。いまやカブスの「エース」として期待をされる左腕の次回登板に注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]