今季0本塁打、OPS.423の大砲をなぜ!? 米誌がド軍の電撃トレードを示唆「最大の疑問を改善。強力な右打者を加える」
2025年4月12日(土)11時0分 ココカラネクスト

明らかに打席内で精彩を欠いている最近のロバートJr.。(C)Getty Images
メジャーリーグの本格開幕から約2週間。大谷翔平らを要する“銀河系軍団”ドジャースの勢いは、怒涛の開幕8連勝を思えば、やや下火になってきている。直近6試合で2勝と負け越し、競争が激化するナショナル・リーグ西地区で宿敵パドレスの後塵を拝する3位となっている。
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直近2カードは本拠地から3時間の時差がある東海岸で行われた。さらに合間にはホワイトハウス訪問とドナルド・トランプ大統領との面会などもあり、体調管理が難しく、疲労も蓄積する遠征ではあった。
とはいえ、投打ともに内容が芳しくない。そうした現状をふまえ、米メディアではドジャースの新たな大型補強に関する噂がにわかに浮上している。
日夜、米球界のありとあらゆる情報を発信している米誌『Sports Illustrated』は、フィリーズとの3連戦で致命的なエラーを犯すなど、攻守で精彩を欠いた中堅手アンディ・パヘスを「敗戦の主因」と糾弾。その上で「彼の経験不足は、年間を通してドジャースにとってマイナスとなる」として、ホワイトソックスに在籍するルイス・ロバートJr.のトレード獲得の可能性を伝えた。
獲得できれば、強力打線を強化させるビッグディールとなる。現在27歳のロバートJr.は、23年に年間38本塁打、OPS.857を叩き出したスラッガー。守備面でもルーキーイヤーの20年に中堅手でゴールデングラブ賞を手にした実績を持つ。
この電撃的なトレードを伝えた同誌は、放出候補としてマイナーでくすぶるトッププロスペクトのジェームズ・アウトマンらの名前を列挙。「ロバートJr.は今のドジャースにとって最大の疑問符とも言える守備面を間違いなく改善する。そして、打線にもう一人の強力な右打者を加えることになる」と断言している。
もっとも、実現するかは不透明な状況だ。以前から有力メディアで囁かれているだけあって、ドジャースが可能性を水面下で獲得を模索しているのは間違いなさそうだが、現行契約では今季終了後にFAとなるロバートJr.だけに、有望株の複数放出にはリスクも伴う。
また、今季のロバートJr.は、出場11試合で、打率.154、0本塁打、OPS.423と大スランプ。以前のような打力が見込める保証もない。現時点で不振のパヘスを含めて外野手の駒は揃っているドジャースだけに、仮に成立させるにしてもホワイトソックスの見返り要求次第にはなりそうだ。
果たして、大型補強を繰り返してきたドジャースは、ふたたび球界を騒然とさせるか。夏のトレード期限までは時間があるだけに、その行方を興味深く見守りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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