井上尚弥の中谷潤人戦に向けた不安要素を元日本王者が指摘「うまくいったヤツ一人も知らない」
2025年4月12日(土)21時44分 スポーツニッポン
元日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン氏(43)が自身のYouTube「前向き教室」を更新。世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32)の今後のスケジュールがはらむ危険性を指摘した。
井上は3月のボクシング年間表彰式で「1年後の東京ドームで、日本ボクシングを盛り上げよう」とWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27)に呼びかけ、場内をどよめかせた。
細川氏は「スーパーバンタム級でやるなら井上尚弥の後半KO勝ち。やっているレベルは井上選手の方が高い」と評価した。
ただ、今後のスケジュールの中にWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(英国)とフェザー級での対戦が入っていることを懸念した。
「歴史的に見て(階級を)上げて落としていいことは1個もない。今までのボクサーを見て、うまくいったヤツは一人も知らない」と主張した。
かつてノニト・ドネア(フィリピン)がフェザー級まで上げてからバンタム級に戻して王座返り咲いた。
ただ、細川氏は「ドネアは上げてもうまくいかなかったから戻した。うまく行っているのに下げるのは難しい」と順調に階級を上げてきた井上の場合とは違うと説明した。
それでも「井上は規格外の選手だから」と、初の成功者になる可能性も否定はしない。
ただ、中谷戦を純粋に楽しみたいだけに不要な不安要素は排除してほしいと訴えた。