今季2勝目の山本由伸 サイ・ヤング賞にも意欲「日本人選手が受賞したことがない。凄く興味がある」
2025年4月12日(土)14時43分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース3—0カブス(2025年4月11日 ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手(26)が11日(日本時間12日)の本拠カブス戦に先発し、6回2安打1四球無失点で今季2勝目(1敗)を挙げた。
今季最多の103球を投じ、3回を除く毎回の9奪三振。 最速96.7マイル(約155.6キロ)を計測した直球は37球で、35.9パーセントは今季最も少ない割合だったが、要所でコーナーに決めた。「ストレートも凄くコントロールできていたと思うし、変化球も良いゾーンに投げられて良いカウントで勝負できていたので、いろんな選択肢があったかなと思う」と満足そうに話した。
唯一のピンチは4回。1死から2番・タッカーの右翼線二塁打で初めて走者を背負い、続く鈴木誠也にも右前打を浴びた。しかし二塁走者が生還できず、鈴木が一、二塁間に挟まれてタッチアウト。2死三塁から4番・ブッシュを空振り三振に仕留めた。三振の場面については「守備に助けられた後だったので。0—0がずっと続いていたので、何とか先制は許さないように頑張りました」とエース格としての仕事を振り返った。
今季4試合登板で防御率1.23、WHIPは0.91(1イニング平均の出塁数)。三振は計28個奪っており、両リーグを通じて最多だ。三振を多く奪えている要因を「良いカウントでピッチングできている。ボールが先行する場面もあったが、どの変化球もコントロールできるようになってきている」と分析した。サイ・ヤング賞を意識しているかと問われると、「ここまで日本人選手が受賞したことがないと聞いているので凄く興味があるし、とにかく1試合1試合に集中してベストのパフォーマンスを出していくことが素晴らしい賞につながると思う。とにかく毎日を頑張ります」と返答。今季入団の佐々木朗希投手はサイ・ヤング賞を目標に掲げており、「(それについて2人で)話し合ったことはないけど、朗希君も凄い才能を持った選手なので同じチームでできるのは凄く刺激になるし、お互い高め合いながら切磋琢磨(せっさたくま)しながらプレーできる関係性だったらよりいいかなと思う」と話した。