ドジャース・山本由伸 圧巻7回無失点、自己最多タイ10Kで3勝目 防御率はトップの0.93

2025年4月20日(日)1時30分 スポーツニッポン

 ◇インターリーグ ドジャース3−0レンジャーズ(2025年4月18日 アーリントン)

 ドジャース・山本由伸投手(26)は18日(日本時間19日)、レンジャーズ戦に先発して7回5安打無失点、自己最多タイの10奪三振、無四球と圧巻の内容で両リーグトップに並ぶ3勝目を挙げた。防御率0.93はリーグ単独トップに浮上した。2度のサイ・ヤング賞を誇り、7回3安打1失点だったジェーコブ・デグロム投手(36)との投げ合いを制し、チームを4連勝へ導いた。

 「ナ・リーグで最高の投手だ」。開幕時から続くデーブ・ロバーツ監督のそんな評価も、もう誰も大げさとは思わない。好投手デグロムとの緊迫の投手戦。切れた速球、鋭いカーブ、スプリット、スライダーで2年前のワールドチャンピオンを沈黙させ、レジェンド右腕に投げ勝った投球は貫禄十分だった。

 最初の6アウト中5つを三振で奪う絶好の立ち上がりを見せると、3回2死二、三塁のピンチはピダーソンを一ゴロに打ち取りあっさりと脱出。2試合連続で100球超えの102球を投げながら、7回にこの日最速の96.2マイル(約155キロ)を計測するなどスタミナも十分だった。

 「素晴らしい投手と投げ合えるのはうれしいし、引き締めて一つのミスもしないように投げた。いろんな球種を使う自分のスタイルが発揮できている」

 口ぶりにも自信がにじみ出た。ロバーツ監督は「全ての球種が機能し、投球を別次元に引き上げた。今季最高の投球内容だった」と称えた。難敵との投げ合いに「相手を見て、プライドをかきたてられたとも思う。球界屈指のサイ・ヤング賞投手と、敵地でも互角に渡り合いたいはずで、それをやってのけた」と指摘した。前々回登板から18回連続無失点で防御率は0.93まで良化し、レッズ・グリーンの0.98を抜いてリーグトップに立った。最近では地元メディアから、登板のたびに「サイ・ヤング賞候補」という声が飛ぶ。

 「評価していただけるのは凄くうれしいし、やりがいを感じます。もっと良いピッチングを目指してやっていけたら」。ドジャースの新エースはもっと向上できる。山本が真の意味で全米にその名をとどろかせるシーズンは、まだ始まったばかりだ。

(杉浦大介通信員)

 ≪山本の開幕5試合の投球内容は史上初の快挙≫米データ分析の「Opta STATS」は山本の開幕5試合の投球内容が、1900年以降の近代野球では史上初の快挙だと伝えた。開幕5試合を終えて、(1)35奪三振以上、(2)奪三振と与四球の比率「K/BB」が5.00以上、(3)被安打20未満、(4)5失点未満、のいずれも満たすのは、史上初めてだという。山本は勝利数と防御率でリーグトップ、奪三振はリーグ2位としている。

スポーツニッポン

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