ド軍指揮官 朗希を今後も先発ローテの一角として期待「5回を初めて投げた。これから先も頑張っていける」
2025年4月13日(日)14時14分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース0—16カブス(2025年4月12日 ロサンゼルス)
ドジャースの佐々木朗希投手(23)が12日(日本時間13日)、メジャー初勝利を目指して本拠でのカブス戦に先発登板。2回にメジャー初被弾で先制点を許すも、メジャー最長の5回を81球で投げきり、4安打1失点に抑えた。しかし、打線の援護なくメジャー初黒星を喫し、チームは今季ホーム8試合目で初黒星となった。
デーブ・ロバーツ監督は佐々木について「今日は前回の先発の勢いに乗って、調子を上げていくことを期待していた。そして、私にとっては、それがこの夜の唯一の救いだった」と大敗した中で佐々木の投球を高評価。「この試合で最も重要なことは、彼がもっと調子を上げ、試合を長く展開し、ストライクを投げ、ソフトコンタクトで三振を奪うことだった。序盤はパヘスがブッシュの本塁打性の当たりをキャッチして、それは非常に大きなプレーだった。それで、朗希が落ち着いて調子を上げてくれたのは良かった。リズムを取り戻して、今夜は本当にキレがあった。5回を初めて投げた。これから先も頑張っていけると思う」と今後も先発ローテーションの一角として期待していた。
先頭のハップにはいきなり3ボールとなったが、ストライクを続けて一ゴロに打ち取った。2番のタッカーには中堅への鋭いライナー性の打球を打たれたが、パヘスがスライディングキャッチで佐々木をアシストした。鈴木誠也との日本人対決はここまでの最速となる97.8マイル(約157.4キロ)速球で遊ゴロに打ち取った。
2回は先頭の4番ブッシュに先制ソロを被弾した。カウント2—2と追い込んだが、98マイル(約157.7キロ)速球を捉えられると、左中間方向への打球はぐんぐん伸びてフェンスを越えた。これが佐々木がメジャーで初めて許した長打となった。それでもその後は立ち直り、スワンソンを空振り三振、ターナーを三ゴロ、ホーナーを二ゴロに打ち取って最少失点でしのいだ。
3回は2四球に安打が絡んで1死満塁のピンチ。2度目の対戦となった鈴木には鋭いライナーを打たれたが、二塁ベース寄りに守っていたエドマンの正面で二直となった。さらにブッシュの当たりは中堅フェンス際の大飛球だったが、中堅パヘスがフェンスを越えそうな当たりをジャンピングキャッチの超ファインプレーで失点を阻止し、佐々木も手を叩いて大興奮の様子だった。
4回は1死から右翼後方への打球をT・ヘルナンデスがフェンス際で好捕。初回に続く3者凡退とし、守備陣が佐々木をもり立てた。5回は2安打を許して1死一、二塁のピンチ。2番タッカーは三邪飛に打ち取ると、鈴木への代打アマヤは左飛に抑えた。