チームメイトをも凌駕したピアストリ/ガスリーの能力は健在【独自選出:F1バーレーンGPベスト5ドライバー】
2025年4月16日(水)12時13分 AUTOSPORT web

長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、各グランプリウイークエンドのドライバーたちの戦いを詳細にチェックし、独自の評価によりベスト5のドライバーを選出する。今回は第4戦バーレーンGPの戦いを振り返った。
───────────────────────────
■ベテランのような走りで他を圧倒したピアストリ
オスカー・ピアストリ(マクラーレン):予選1番手/決勝1位
オスカー・ピアストリはバーレーンで他のすべてのドライバーより一段上のレベルにあり、MCL39の優れたスピードを最大限に生かして戦った。ピアストリは週末を通して一切ミスがなく、予選とレースの両方を経験豊富なベテランのような落ち着きを持って支配し、予選の終わりにも、レースの終わりにも、チームメイトのランド・ノリスに対する自分の優位性をそれとなく示してみせた。
オーストラリアで失ったポイントを今や取り戻したピアストリは、チームメイトに対して明確な心理的優位を持って、次のサウジアラビアに臨むことになる。その勢いを維持し、人生で初めて選手権のリーダーシップを握るためには、ジェッダで再びノリスと他のすべてのライバルたちを打ち負かす必要がある。
■トラブルと戦いながら2位を守ったラッセル
ジョージ・ラッセル(メルセデス):予選2番手/決勝2位
ジョージ・ラッセルは一貫してマクラーレンに最も近いライバルの位置を維持している。日本GPでは少しうまくいかなかったが、バーレーンではノリスとシャルル・ルクレールを真正面からの戦いで打ち負かし、再び表彰台に立った。
レースの最後の10周には、W16に次々と問題が発生したものの、ラッセルはそれに対処しながら、はるかに速いマシンに乗るノリスを抑え込んだ。今シーズン序盤、ラッセルは非常に高いレベルで戦っていることは明らかだ。
バーレーンでラッセルは、ピアストリにほぼ匹敵する走りを見せ、苦労の末に、2位を勝ち取った。勝てるマシンで走っていないにもかかわらず、ラッセルはメルセデスを率いて、ドライバーズランキング4位につけている。
■フェラーリSF-25を最大限に活用しつつあるルクレール
シャルル・ルクレール(フェラーリ):予選3番手/決勝4位
シャルル・ルクレールはバーレーンでも、ルイス・ハミルトンの一歩先を行き、重要な予選で良い仕事をしてみせた。
鈴鹿の週末以来、ルクレールはSF-25からより多くのパフォーマンスを引き出すのに役立つセットアップの方向性を見つけたと、主張し続けている。チーム代表のフレデリック・バスールはその言葉に完全に同意はしていないが、ルクレールがハミルトンよりはるかに快適にマシンをドライブしているのは確かなようだ。
セーフティカーのタイミングが不運で、ルクレールは表彰台を逃した。本来ならルクレールは、あと8〜10周走った後にソフトタイヤに交換し、レース終盤にタイヤの優位性を活用する計画だったのだが、セーフティカーが出動したことで、予定より早くピットに入らざるを得なかったのだ。
表彰台は逃したものの、ルクレールは今回も才能を見せつけ、説得力のあるパフォーマンスを披露した。
■優勝経験者にふさわしい走りをしたガスリー
ピエール・ガスリー(アルピーヌ):予選5番手/決勝7位
ピエール・ガスリーはメルボルンでは入賞が可能だったが、運に恵まれず、終盤の雨とタイヤ戦略により、貴重なポイントを獲り逃した。バーレーンで彼は、予選でもレースでも先頭集団のなかで戦い、レースでは終盤まで6番手を走行、マックス・フェルスタッペンを約20周にわたり抑え続けたが、フィニッシュまであと数コーナーというところで抜かれて7位という結果になった。
予選から、セクター2で非常に速く、彼より速かったのはマクラーレンの2台だけだった。ガスリーは週末を通してひとつもミスを犯さなかった。セーフティカー出動の数周前にタイヤ交換を行っていたために、リスタートに非常に古いタイヤで臨まなければならなかった。それがなければ、ガスリーは、ハミルトンと5位争いをしていたかもしれない。
いずれにしても、今回のレースは、ガスリーがグランプリ勝者であり、世界最高のドライバーたちを相手に互角に戦える能力を持っていることを思い出させるものだった。
■クラッシュから立ち直り、貴重なポイントをつかんだオコン
エステバン・オコン(ハース):予選14番手/決勝8位
予選での激しいクラッシュから立ち直り、レースで最高のパフォーマンスを発揮するには、ドライバーとして非常に大きな自信が必要である。鈴鹿での悲惨な週末を過去のものとし、エステバン・オコンは、自分のマシンを信頼して走れる状態でありさえすれば、優秀なルーキーであるチームメイトと互角以上に渡り合えることを証明した。
非常に早い段階でピットインさせるというハースの戦略により、オコンはかなり多くのポジションを上げることができたのは確かだ。しかしオコン自身が、ピットストップ後すぐにタイヤを酷使することなく、それでいて速さを保って走ったことで、この結果が達成された。オコンはレース中に6つポジションを上げ、8位を獲得。ハースはダブル入賞により、コンストラクターズ選手権5位に浮上した。