伊東勤氏 大谷は引っ張りの意識捨て外角攻略 たった1日で修正、さすがというしかない
2025年4月16日(水)2時0分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース5−3ロッキーズ(2025年4月14日 ロサンゼルス)
【伊東勤 視点】ホームランは外角高めの直球。しっかりとピッチャー方向にステップして、センターから逆方向を意識した奇麗なスイングで運んでいった。
前日までの大谷はかなり強引に外寄りのボールを引っ張りにいっていた。下位打線が機能せず大谷の前に走者がいる機会が少ない。ならば自分で長打、遠くに飛ばそうという力みもあってスイングが大振りになっていた。
ホームランを打った打席の3球目、内角高めの直球を見逃し「ボールじゃないの?」という表情をしていた。捕手目線で見ると外角への意識が強すぎて内角のストライクゾーンが少しずれているような印象を受けた。
だが6球目、引っ張りの意識を捨てて外角の球に素直にバットが出た。4回外角低めのチェンジアップを右中間に運んだ大飛球も、8回の左中間への飛球もいい打ち方だった。おそらく大谷は前の試合の後に自分の打撃を相当分析したと思う。たった1日でこれだけ修正できる能力はさすが大谷というしかない。