トルシエ氏 日本代表の森保監督を高評価「メディアが騒ぐほど史上最強ではないという危機感ある」

2025年4月16日(水)6時40分 スポーツニッポン

 02年W杯日韓大会で日本代表を指揮したフィリップ・トルシエ氏(70)が14日放送のテレビ静岡サッカー番組「サカろう」(月曜深夜0・55)にゲスト出演。躍進する森保ジャパンについて言及する場面があった。

 トルシエ氏は日本代表史上最速でW杯切符を獲得した森保ジャパンについて「前大会のドイツ戦も途中交代の采配もそうだし、森保監督の仕事を評価している。(特に)伊東と堂安のポジション関係をよく見ている」と言及。「いまでもメディアが騒ぎ立てているほど史上最強のチームではないと危機感を抱いているから、まだまだ正解がない。もっと強いチームがあるかもしれないからいろいろ試していると思う」と持論を展開した。

 欧州で活躍する日本人選手については「一番驚くのはユースから1、2年で海外移籍して機能している」とコメント。続けて「欧州から遠い日本でユース年代に多くの多国籍指導者がいるわけでもなく日本人指導者の海外サッカーを学ぶ意欲、世界のトレンドを吸収する能力を高く評価してます」と話した。

 さらに「120人近い海外組がいるということは素晴らしい事実です」と称賛。「(これは)今の日本代表を強くしているのではなくて、10年後の日本代表を強くしてくれることでしょう。なぜならその120人がキャリアを終え、指導者になったとき世界基準を知る120人の素晴らしいコーチが初めて生まれるからです。今はまだそういう人材が少ない」と日本代表の将来に太鼓判を押した。

 ◆フィリップ・トルシエ 1955年3月21日生まれ、フランス・パリ出身の70歳。現役時代はフランスのクラブでプレーし、28歳の若さで指導者に転身。98年W杯で南アフリカ代表を率いて2分け1敗。同年9月に日本代表監督に就任し00年のアジア杯を制覇。02年W杯では日本を初の決勝トーナメントに導き、大会後に退任した。その後はフランス1部マルセイユやモロッコ代表の監督、JFL時代のFC琉球(現J3)の総監督などを務めた。

スポーツニッポン

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