ドジャース・大谷 今季初先頭弾&適時打 3連勝呼ぶ日米通じて初の1イニング2安打

2025年4月18日(金)1時30分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ ドジャース8—7ロッキーズ(2025年4月16日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、ロッキーズ戦の初回に今季初の先頭打者弾で2戦ぶりとなる6号ソロを放ち、リーグトップに並んだ。打者一巡後は今季初適時打となる右前打もマークし、2安打2打点で3連勝に貢献。試合前にはデーブ・ロバーツ監督(52)が、26年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場への全面サポートを約束した。

 右手でバットを高々と掲げた。右翼席上段へ、今季最長448フィート(約136・6メートル)の特大弾。会心の感触をしばらく楽しんだ大谷は、ゆっくりと走り出した。

 「最近あまり引っ張った打球で(角度が)上がっていなかったけど、良い角度で上がったので良いスイングだった」

 1点を先制された直後の初回先頭。1ボール2ストライクからの4球目、右腕マルケスのナックルカーブをかち上げた。打球速度111マイル(約178・6キロ)、角度32度。打った瞬間、5万2143人の大観衆も確信した通算13本目で今季初の先頭弾。「デコルテ」ポーズを決めて、同点のホームを踏んだ。

 ひまわりの種を浴び、座ったベンチではあわやのアクシデントに見舞われた。2番・ベッツのファウルが背中にゴツン。それでもおどけながら再び「デコルテ」ポーズを披露するなど、明るく盛り上げた。リーグトップに並ぶ6号から打線は打者一巡の猛攻で一気に逆転。再び立った2死二塁では7点目となる右前適時打。これが今季得点圏での初安打で、初適時打でもあった。1イニング2安打は日米通じて初めて。打撃戦で「ルーズベルトゲーム」にはなったが、3連勝に導き「皆が集中できている証拠。素晴らしい1イニングだった」と振り返った。

 猛打を呼んだ特大弾をロバーツ監督は「デーゲームや、夏場ならもっと飛んだ。いつか間違いなく(場外弾は)起こる」と称賛。試合前には来年3月のWBCについて「我々はWBCに最も多くの選手を送り込むチームになると思う。選手たちが出場したいなら、もちろんサポートする」と明言した。侍ジャパンの中心で世界一に輝いた23年大会を改めて「特別な瞬間だった」と振り返った大谷。「選んでいただけるなら光栄。まずはそこまでの成績、立場も含めてしっかりとしたものを今年一年示していかないといけない」と意欲を見せた。

 移動日を挟み、18日(日本時間19日)は敵地でのレンジャーズ戦。サイ・ヤング賞2度のデグロムと初対戦する。「自分のタイミングとスイングの軌道さえしっかりしていれば、どんなボールでもコンタクトして長打にできる」。上昇気流の手応えを胸に、剛腕撃ちに向かう。(柳原 直之)

 【大谷に聞く】

 ——本塁打の打席の狙いは。

 「あまり球種どうのこうのというのはない。タイミングと甘め(のコースの球)を打つという、シンプルにそういう感じにはなってきている」

 ——20試合を終えた打撃の状態。

 「個人的には例年通りくらい。(右肘、左肩の)リハビリも順調に進んではいると思うので、そこも含めていいスタートじゃないかなと思います」

 ——ヤンキース・ジャッジがWBC米国代表の主将に就任。大会が大きくなっている。

 「これまでも素晴らしい選手がたくさん出ているし、米国代表だけではなく、他の国の選手も素晴らしい選手たちがたくさん出ている。子供の頃から見ている中で一つ目標にはしている場所ではあったので、本当にプレーできてよかったなというのが前回大会の感想かなと思います」

スポーツニッポン

「ドジャース」をもっと詳しく

「ドジャース」のニュース

「ドジャース」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ