ドジャース・大谷翔平 投手復帰時期は球宴以降の後半戦 球団首脳が明かす
2025年4月26日(土)3時0分 スポーツニッポン
ドジャースの大谷翔平投手(30)の投手復帰時期が、7月15日(日本時間16日=アトランタ)のオールスター戦以降の後半戦になることが判明した。24日(同25日)までに球団首脳が明かした。23年9月の2度目の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)からの復活の照準は、ワールドシリーズ連覇を狙う秋に向けられ、当初の5月下旬〜6月上旬から修正。万全を期し、二刀流第2章へ向かう。
二刀流の復活時期が、より具体的に見えてきた。ドジャースの球団首脳は、大谷が球宴前に投手復帰する可能性について「それは想像できない」と否定。後半戦からの復帰登板が現実路線となった。
慎重に慎重を重ねた判断だ。23年9月の2度目の右肘手術から2年ぶりに目指す投手復帰。昨秋のワールドシリーズで脱臼した左肩の手術明けの今季は、3月18、19日の東京開幕シリーズで打者に集中するため投手調整を一時中断した時期もあり、デーブ・ロバーツ監督は「25年で最も重要なことは“シーズン終盤”に投打両方を行えるようにすること」と説明していた。
ブルペンでの投球練習、ライブBP(実戦形式の打撃練習)登板で段階を上げて、マイナー登板を経ずに復帰する予定は変わらない。ただ、投手復帰は当初5月下旬〜6月上旬とみられてきたが、球団はポストシーズンから逆算し、投打二刀流フル回転の期間を7月後半〜10月後半の3カ月間に修正した。
先発陣は左腕スネルが左肩痛で離脱するなど決して楽な台所事情ではないが、大谷については故障の再発防止とベストパフォーマンス発揮が最優先。ワールドシリーズ連覇への重要なピースとして位置付けられている。
大谷は真美子夫人の出産に立ち会うため18日に「父親リスト」に入り、19日にインスタグラムで第1子となる長女誕生を報告した。産休で2試合欠場した影響で23日のブルペン入りは予定を遅らせることになったが、22、23日には2日連続でキャッチボールに取り組むなど強度を保っており、調整に支障はないとみられる。
投手調整を再開後はブルペンに6度入っている一方、肘に負担のかかるスライダー系の球種をまだ解禁していない。大谷は「負担が大きい。今の段階で投げない方がいい球種。制限がかかって当然」と説明し、慎重にリハビリを進めている。
日本での凱旋弾で華々しく幕を開けたメジャー8年目。投手調整と打者出場を両立しながらシーズン終盤の融合に照準を合わせる。チームを勝利に導くための二刀流として、そして新たに父として、再び頂点まで駆け上がるべく、万全の準備を整える。