水野涼が唯一の1分46秒台を叩き出しポール獲得。BMW浦本は3番手/全日本ロードもてぎ2&4 JSB1000 予選
2025年4月19日(土)15時11分 AUTOSPORT web

4月19日、2025年MFJ全日本ロード選手シリーズ 第1戦もてぎ2&4レースでJSB1000クラスの予選が栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)が1分46秒807をマークしてポールポジションを獲得した。
全7戦が開催される2025年の全日本ロードは、もてぎでの開催となった2&4レースで幕を開けた。JSB1000クラスは年間20台がエントリー。チャンピオンの岡本裕生はスーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)にステップアップし、ヤマハファクトリーは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1台体制となった。
昨年大きな話題とともにレースを沸かした水野、今季から全日本ロードにBMW を投入して参戦する浦本修充(AutoRace Ube Racing Team)、そして野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)や長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)といったチーム2年目を迎えるメンバーにも注目が集まる。
4月18日に行われたフリー走行では、水野が1分47秒716で初日総合トップ。テストから速さを見せている水野がレーウイークに入っても好調をキープしている。スポット参戦の高橋巧(Honda HRC Test Team)が1分48秒005で2番手、野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)が1分48秒165で3番手で続いた。チャンピオン奪還を狙う中須賀は1分48秒230で4番手につけている。
4月19日、午前11時30分から開始した40分間の公式予選は快晴でドライコンディション。各車一斉にコースインすると、中須賀がまず1分47秒772を出してトップに立つ。中須賀は4周目に1分47秒559までタイムを詰めるも、水野が5周目に1分47秒071でトップに浮上。そして水野と中須賀に割って入ったのが、今季からBMWを駆る浦本だった。
浦本は5周目に1分47秒360で2番手に浮上。いきなりワークスマシンのポテンシャルを見せつける格好となった。セッション前半は水野、浦本、中須賀のトップ3となっている。
セッション終了まで残り10分余り、各車再びコースイン。スポットでの参戦となるホンダワークスの高橋が1分47秒200を記録し2番手に浮上する。セッション前半2番手につけた浦本は、ニュータイヤを装着し、少し遅れてのコースイン。BMWデビュー戦でのポールポジションを狙う。
一方、水野がレコードラップに迫る1分46秒807を叩き出しタイムを更新。全車で唯一の1分46秒台に入れてみせた。タイム更新が期待された浦本はタイムを詰めることができない状況。浦本のみならず、各車風の向きの変化やトラフィックの影響でタイムを更新することができなくなってきた。
その後、タイムアップはなくセッションは終了。最終的に水野が12周目に記録した1分46秒807が最速となり、ポールポジションとなった。2番手には1分47秒200を記録した高橋。3番手にはBMWでの初陣となった1分47秒360の浦本が入った。
日曜日の決勝も気温が上がることが予想されている。風向き、併催されているスーパーフォーミュラの横浜ゴムがコースに与える影響など、ライダーにとって厳しいコンディションが予想される。決勝日は4月20日、12時55分から20周で行われる予定だ。