ド軍指揮官 デグロムに投げ勝った山本由伸の才能を確信「もう未知数のことはなくなった。疑いの余地ない」
2025年4月19日(土)14時14分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ドジャース3—0レンジャーズ(2025年4月18日 テキサス州アーリントン)
ドジャースの山本由伸投手(26)が18日(日本時間19日)、敵地レンジャーズ戦に先発し、7回5安打無四球10奪三振無失点の好投。試合も3—0で勝ち、今季3勝目を挙げた。
試合後、取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は山本の投球について「今夜は良かった。(レンジャーズは)本当に良いチーム、良い打線だ。彼はすべての球種がうまく機能し、投球を別次元に引き上げた。球界屈指の好投手であるデグロムを相手に、真っ向から渡り合った。速球は制球が良く、キレがあった。スプリットも素晴らしく、スライダー、カーブなど、すべてがうまく機能していた。ウィル(スミス捕手)も素晴らしい仕事をしたと思うし、彼の投球を見るのは本当に楽しかった」と絶賛した。
デグロムとの投げ合いについては「相手を見れば、プライドをかきたてられたと思う。先ほども言ったように、(デグロムは)球界屈指の投手で、サイ・ヤング賞受賞者でもある。ヨシも彼を長年見てきたことはわかっている。アウェーでも互角に渡り合いたいはずで、そして彼はそれをやってのけた」と好投を称えた。
今季、山本が次の段階に達した理由については「アメリカに来て、この環境で自分の投球がどう機能するか、メジャーリーグの打者や周囲の状況を知り、もう未知数のことはなくなった。その自信は本物だ。全ての投球、球種に確信を持っていて、もう疑いの余地はない」と絶賛した。
山本は直近2度の先発で100球以上の球数を投じた。昨季の右肩の故障への懸念はなくなったのかと問われると「それはもう克服したと思う。今のところ、彼は週に1度の間隔で登板している。マーク・プライヤー(投手コーチ)やトレーニングスタッフと話をしていても、彼の体調は良い状態にあると感じる。だから少し先まで投げさせられる。去年はより注意深く、彼の足場を固め、自信をつけさせようと努めた。でも今は彼をより自由にさせてあげられるような気がしている」と説明した。
過去サイ・ヤング賞に2度輝いた相手先発右腕デグロムとの投手戦で、堂々と投げ勝った。最速は7回にマークした96.2マイル(約154.8キロ)で、10奪三振は3月28日タイガース戦に並ぶメジャー自己最多。スプリット、カーブ主体に全て空振りで奪った。4日フィリーズ戦から18イニング連続無失点で、防御率も0.93まで下がり、グリーン(レッズ)の0.98を抜いてナ・リーグ首位に立った。