“りくりゅう”ペア自己ベストでSP首位 今季世界最高点!木原「自分たちの力を発揮できた」
2025年4月19日(土)4時15分 スポーツニッポン
◇フィギュアスケート 世界国別対抗戦第2日(2025年4月18日 東京体育館)
ペアのショートプログラム(SP)では、3月の世界選手権を制した三浦璃来(23)、木原龍一(32)組(木下グループ)が今季世界最高で自己ベストの80・99点で1位だった。男子フリーで22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ・中京大)はミスが相次ぎ、168・93点の5位にとどまった。4大会ぶり3度目の優勝を狙う日本は米国に次ぐ2位をキープした。
演技が終わると、会心のガッツポーズを見せた。りくりゅうが初優勝した23年世界選手権で出した80・72点を0・27点上回る自己ベスト。取材エリアで喜ぶ三浦に対し、木原が「パーソナル(ベスト)じゃないよ」と勘違い。三浦に「パーソナルだよ」と指摘された木原は「え、そうなの!凄い」と喜んだ。
冒頭の3回転ツイストリフト以外は最高のレベル4を獲得。3回転トーループも完璧に跳んだ。「世界選手権後は練習時間がたくさんは取れなかったけど、貯金で数日間の練習で戻すことができた。自分たちの力を発揮できた」と木原。世界一ペアの貫禄を見せた。
かつての団体戦はシングル種目に引っ張られたが、22年北京五輪では2人の奮闘もあって団体銀メダルを獲った。来年のミラノ五輪ではペアと団体のダブルメダルも射程に捉えるまでに成長。14年ソチ大会から3連続五輪出場中の木原は「10年前は想像できていなかった。ペアだけではなくみんなで引っ張っていけたら」と殊勝に語った。 (大和 弘明)
【またフリーで 鍵山課題噴出】
鍵山は今季最終演技で課題が噴出した。序盤の4回転フリップ、サルコーで2度転倒。4回転トーループも着氷が乱れた。ステップやスピンを最高のレベル4でそろえて「後半は立て直すこともできた」と明るい材料を見いだしたが、今季ミスの多いフリーでまた崩れた。五輪イヤーの来季はSP、フリーとも新曲を用意。「来季は初心に返って何もかも忘れて純粋にスケートできたら」と出直しを誓った。