横浜のスーパー1年・川上が「4番・右翼」で公式戦初安打 昨夏U15代表として世界一に貢献

2025年4月19日(土)15時31分 スポーツニッポン

 ◇春季高校野球・神奈川大会4回戦 横浜7—0横須賀学院(2025年4月19日 保土ケ谷)

 今春の選抜を制した横浜にまた末恐ろしい1年生が登場した。今月16日に16歳になったばかりの川上慧(けい)外野手が「4番・右翼」で先発出場し、第2打席で中二塁打。公式戦初安打に3四球を選び、チームのコールド勝利&公式戦22連勝に貢献した。

 選抜Vメンバーにまじり、背番号23の川上が4番としてフル出場した。昨夜に“大役”を伝えられ「緊張したけど、やるしかない」と開き直った。非凡な才能を発揮したのは3回の第2打席だ。

 直球を中前に運ぶと、外野手が打球処理する間にすかさず二塁へ。「ミーティングで外野手の肩が強くないと確認していたので最初から狙っていました」と川上は事もなげに話した。抜てきを決断した村田浩明監督(38)は直近1週間で気の緩みが目立つ上級生へのカンフル材としつつ、期待も寄せていた。「選抜帰りの選手の中で、彼は一生懸命に泥くさくやっていたんで4番に置いたらやってくれると感じたんです」。昨年5月、当時2年だった阿部葉太を主将に据えチーム改造に成功した指揮官だからこそ打てる布石だ。同校入学後、遊撃から外野にコンバートも徐々に板についてきた。

 昨夏はU—15日本代表の一員として「第6回ワールドカップ」(コロンビア)に出場。侍日本代表も指揮する井端弘和監督の下「3番・遊撃」として同大会Vに貢献した。「井端監督には試合に向かう心構えを教わりました」。その財産を、今後の野球人生に生かす。

 兄・真は早実の正遊撃手として今春選抜にも出場。「応援に甲子園へ行きました」。少しだけ笑顔を見せた。

 

スポーツニッポン

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