東芝・金井慎之介 バックスクリーンへ決勝の先制3ラン 潜在能力の高さ示す公式戦1号で勝利に貢献
2025年4月22日(火)19時28分 スポーツニッポン
◇JABA京都大会 東芝6—2大阪ガス(2025年4月22日 わかさスタジアム京都)
東芝が13安打6得点で、大阪ガスとの予選リーグ初戦を制した。「7番・DH」で先発出場した金井慎之介外野手(21)が決勝の先制3ランを含む2安打4打点。昨年、投手から野手に転向した左打者が、改めて潜在能力の高さを見せつけた。
「直前が変化球だったので真っすぐがあるかなと思っていました。上から叩く意識でいった結果がホームランになり良かったです」
0—0で迎えた2回1死二、三塁。カウント1—1から内角高めの直球に上からバットをかぶせると、放物線を描いた白球はバックスクリーンへと吸い込まれた。公式戦1号となる特大3ラン。4点リードの6回2死二塁では左越え適時二塁打で貴重な追加点をもたらした。
横浜(神奈川)から入社4年目。大型サウスポーとして期待されたが、投手時代は度重なる故障に泣かされた。「どんな形でもいいから一日でも早くチームに貢献したかった」と投手への思いを自ら断ち切り、昨夏の都市対抗予選終了後に野手へ転向。その後は黙々とバットを振り込み、転向から半年にも満たない昨秋の日本選手権でスタメンの座を勝ち取った。今オフは「練習から一球一球、全力でバットを振る」ことにこだわりスイングを強化。大河原正人監督は「能力は高い。良い仕事をしてくれたと思います」と称えた。
4月上旬に開催されたJABA四国大会は故障のため出遅れたが、2年連続の優勝を狙うJABA京都大会にはきっちりと間に合わせた。金井は「四国では最後に負けてしまったので、京都は優勝できるよう一戦一戦やっていきます」と意気込んだ。