巨人が“珍逆転劇”で連勝!岡本6号2ラン、若林決勝2点打 10勝到達2位浮上 ヤクルトに開幕5戦全勝
2025年4月19日(土)22時2分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人6—4ヤクルト(2025年4月19日 神宮)
巨人が珍しい逆転劇で連勝を決めた。2—3の7回2死一、二塁で若林楽人外野手(27)が放った左翼への飛球を、左翼手・サンタナが捕球したかに見えたが、プレーの途中でグラブからボールがこぼれ、その間に2者が生還し逆転した。これでヤクルトに開幕5戦全勝。貯金を2とし2位に浮上した。
3点を追う6回に岡本の6号2ランで1点差とし試合の流れを引き寄せた巨人打線。1点を追う7回に荒巻、笹原が凡退し、あっという間に2死となった後に珍しい形で逆転した。
2死無走者から代打・中山が中前打で出塁すると、泉口も左前打で続く。2死一、二塁で打席に立った若林は、相手2番手・木沢が投じた6球目の甘く入ってきたカットボールを見逃さず。ミートした打球はライナーで左翼方向に飛んだ。左翼手・サンタナは背走しながら打球に追いつきジャンプしながらキャッチ。ところがその一連のプレーの途中でグラブからボールがこぼれ落ちた。騒然となる神宮のグラウンドでは、二走・中山が同点のホームを踏み、さらに一走・泉口が逆転のホームイン。阿部監督も両腕を突き上げるなど大盛り上がりの巨人ベンチと、手を振り何かを訴えるヤクルトベンチ。そのヤクルトベンチから高津監督がリクエストを求め出てくる。球場に流れるリプレー映像にファンが盛り上がりサンタナが苦笑いを浮かべる中、審判団のリプレー検証の結果、判定は2者生還はセーフのジェスチャー。サンタナのプレーは完全捕球とみなされず、判定通り巨人が逆転に成功した。
今季4度目の先発マウンドとなった石川は、2回にオスナに先制弾を許すと、2死三塁で8番に起用された相手先発左腕・山野に粘った末にバットを折りながらの適時二塁打を許し2点目を失った。その後も毎回ピンチを背負う苦しい展開が続くも得点は許さず。結局、4回79球を投げ2失点で降板した。
しかし、打線が4回以降に岡本の6号2ランと甲斐の2号ソロを含む11安打を放ち試合をひっくり返すと、最後はマルティネスが2点リードをしっかりと守り抜き逆転勝利。広島に続きリーグ2番目で10勝に到達し、2位に浮上した。