世界挑戦2度の加納陸、引退式のテンカウントゴングで感無量 元3階級の地域王者がリングに別れ
2025年4月20日(日)19時26分 スポーツ報知
大成ジムの丸元会長(右)とともに引退のテンカウントゴングを聞く加納陸(カメラ・田村 龍一)
プロボクシングの元東洋太平洋ミニマム級暫定、元WBOアジアパシフィックライトフライ級、元同フライ級王者・加納陸(27)=大成=の引退式が20日、大阪市内で行われた。加納は2度目の世界挑戦だった昨年7月、WBO世界フライ級王座決定戦でアンソニー・オラスクアガ(米国、帝拳)に3回KO負け。現役引退を決断した。
3階級で地域タイトルを獲得し、大成ジムの看板選手として活躍したサウスポー。この日はリング上から「世界戦の舞台に立てるのは本当に、ひと握り。2度立たせてもらい、誇りに思います。今後は、この感謝の気持ちを忘れず過ごしていきたい」とあいさつ。惜別のテンカウントゴングを聞き、感無量の面持ちだった。 今後は家業を継ぎながら、大成ジムのトレーナーを務めるという。
◆加納 陸(かのう・りく)1997年11月16日、兵庫・川西市生まれ。27歳。小学4年時に森岡ジムでボクシングを始める。中学2年時に大成ジムへ移籍し、3年時にU15全国大会V。16歳の時にフィリピンでプロデビュー。17歳の15年、国内プロデビュー。16年5月、東洋太平洋ミニマム級暫定王座獲得。同8月、18歳で世界初挑戦もWBOミニマム級王座決定戦で高山勝成に6回負傷判定負け。20年、WBOアジアパシフィックライトフライ級王座獲得。22年、同フライ級王座獲得。身長160センチの左ボクサーファイター。プロ通算17勝(8KO)4敗1分け。家族は両親と姉。姉はタレントの加納葉月。