大谷翔平が「父親リスト」入り 笑顔のロバーツ監督「健康な出産といい経験をすることを願っている」
2025年4月20日(日)0時0分 スポーツ報知
24年7月、真美子夫人と記念撮影をするドジャース・大谷翔平投手
ドジャース・大谷翔平投手(30)が18日(日本時間19日)、真美子夫人(28)の第1子出産立ち会いのため“父親リスト”入り。昨年5月以来、今季初めて欠場した。レンジャーズ戦が行われたテキサス遠征に同行しておらず、ロバーツ監督が「育児休暇中だ」と明かした。
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試合前のクラブハウスに、大谷の姿はなかった。報道陣に開放されたのは試合開始3時間8分前の午後4時。ロッカーに背番号17のユニホームなどはあっても、私物は何もなし。スタメン発表は遅れ、マイナーから昇格したロサリオの姿があった。
そんな記者のざわめきをひと言で静めたのはロバーツ監督だった。三塁ベンチで行われた試合前取材。通路から「ビッグニュース!」と笑顔で現れると、「翔平は育児休暇中だ」と、MLBで導入されている“父親リスト”に入ったことを明かした。「私には彼がいつ戻ってくるのか、真美子がいつ出産するのかも分からないが、2人は出産に備えて一緒にいる」。大谷にとっては今季21試合目で初の欠場となったが、「健康な出産といい経験をすることを願っている」と指揮官は幸せを祈った。
昨年2月29日に結婚を電撃発表した大谷と真美子夫人。同12月28日にはインスタグラムで真美子夫人の第1子妊娠を発表した。性別や出産予定日は明かさなかったが、愛犬・デコピン、ピンクのベビー服、グレーのベビーシューズ、エコー写真をアップし「Can’t wait for the little rookie to join our family soon!(もうすぐ私たち家族にリトルルーキーが加わることが待ちきれません!)」と英文で喜びをつづっていた。
今年2月のファン感謝イベントでは「緊張と楽しみが両方ありますけど、無事に生まれてきてくれればそれだけで十分だなと思ってます」と話していた大谷。最長で“産休”は3日間適用される。指揮官は「しばらくはチームを離れる」と話したが、今カード中の復帰については「可能性はある」と否定しなかった。
長いシーズンを戦い抜くため、体調管理が最優先の大谷は1日10時間ほどの睡眠を確保しているとされるが、「赤ちゃんが生まれた時に彼の眠りにどう影響するか。どうやって睡眠を確保するのか興味深いところだね(笑)」とロバーツ監督。二刀流に加え、育児との“三刀流”の生活が始まる「パパ・大谷」。人生を彩る家族の存在が、どのような変化をもたらすのだろう。(中村 晃大)
◆父親リスト(Paternity list)11年にできた制度で、自らの子供が生まれる、もしくは養子縁組する際に使うことができる産休制度。最長3日まで使うことができ、その期間は代替選手を登録できる。3日を超える場合には制限リストに移す必要がある。日本人選手では青木、川崎、前田、田中将、ダルビッシュ、鈴木らが使ったことがある。
◆松井は17日に第3子誕生…球界の主な25年ベビー
パドレス・松井は17日に第3子の次女が誕生したことを発表。ヤンキースのジャッジは2月に第1子の長女、メッツのリンドアは3月に第3子の長男が誕生した。ドジャースの同僚ではベシアのケイラ夫人が第1子を妊娠したことを発表している。フィリーズのハーパーは14日の試合で水色のバットで打席に立ち、第4子の性別が男の子であることを明らかにした。