立大の「球道くん」が2発 父も所属した伝統の野球部で“球けがれなく道けわし”
2025年4月20日(日)13時58分 スポーツニッポン
◇東京六大学野球 春季リーグ戦 第2週第2日 立大12—3法大(2025年4月20日 神宮)
立大が12—3で法大に圧勝し、2連勝で勝ち点を獲得した。「1番・左翼」で出場した山形球道外野手(4年)が3安打6打点。2回に右越え満塁弾を放つと、8回も右越え2ランをマークした。
球けがれなく道けわし。立大野球部では学生コーチとしてプレーした父・純一さんが水島新司の漫画「球道くん」の主人公・中西球道に由来し、命名した。東京出身の山形は「我喜屋さんの本を読んで、この監督さんの下でやってみたい」と高校は沖縄の興南を選択。オリックス・宮城の2学年下でプレー。先輩の引退時にもらった打撃用手袋はいまも、寮の部屋に飾っている。
球けがれなく道けわし。長嶋茂雄らがプレーした伝統の野球部で迎えた4年目。「周りの方々に支えられて、自分で考えて練習したり、調整したり、うまくできるようになってきた」と成長を実感している。この日はOBで、内野手としての立大時代は同期の長嶋茂雄、杉浦忠と「立教三羽烏」と呼ばれた本屋敷錦吾氏(89)が「レジェンド始球式」を行い、「大先輩のボールを身近で見られてよかった」と気持ちを高めていた。
球けがれなく道けわし。リーグ初の1試合2本塁打も、「やっぱり勝ち点をやっと取ることができたっていうのが1番大きい。優勝争いをしていくためにも、これから1個も落とせないので、今日勝てたことは本当にデカい」。立大の球道くんはトップバッターとして勝利を追求する。