モーグル五輪金メダリストらが子供たちに熱血指導…ユニクロ支援の「WORLD MOGUL. CAMP」
2025年4月21日(月)23時1分 スポーツ報知
「WORLD MOGUL. CAMP」でスター選手が熱血指導した(田中陸也氏提供)
フリースタイルスキー・モーグルで2022年北京五輪金メダルのウォルター・ウォルバーグ(スウェーデン)、18年平昌五輪金メダルのミカエル・キングスベリー(カナダ)らが12日、長野・エイブル白馬五竜で開かれた「WORLD MOGUL. CAMP」に参加し、子供34人を含む参加者49人に向けてレッスンを行った。3月の世界選手権銅メダルで女子の冨高日向子(多摩大ク)、伊藤真凛(長野白馬村ク)らもゲストで登場。世界選手権金メダルで男子の堀島行真(トヨタ自動車)はけがため、オンライン参加した。
スター選手に目を輝かせる子供たち。まずはレッスン前に、堀島がモニターに登場し、大歓声が起こった。質問コーナーでは技を成功させるコツを身ぶりを交えながら伝授。最後に「トップ選手が来てくれて…この場を大切にしてほしい。僕自身も(ウォルターらから)学ぶことが多い。もしこの中にモーグル選手になって活躍したいと夢見ている方がいたら、トップの選手が考えていることや、姿を学んで今後の生活に活かしてほしいです」と激励した。
ゲレンデに移動し、キャンプが始まった。選手のデモ滑走でスタートコールを務めたウォルターは「参上」などと日本語を交えながら、子供たちに歩み寄り、華麗なコブさばきを見せた。3チームに分かれたレッスンでは、自ら雪をかき集めて小さなコブを作り、熱血指導を施した。
レッスンに参加した10歳の男の子は「世界トップクラスの選手に自分の滑りを見てもらえる機会は本当に貴重だと思うので、早く滑りたくて仕方がなかったです! 今日指導してもらったことを明日からの練習でも意識して、もっと上手くなりたいです」と笑顔いっぱいで意欲を見せた。13歳の女の子は「英語だったけどジェスチャーもしながら指導してくれたのでわかりやすかったし、選手の皆さんが優しかったです」とうれしそうに話した。
「WORLD MOGUL. CAMP」は、ユニクロが22年から支援しているプロジェクト。「本物を見て、胸をときめかせ、夢に向かって一生懸命頑張る時間を持ってもらいたい」との思いが込められている。同社は「今後も、モーグル界のさらなる発展に貢献するとともに、スポーツを通じ、未来を担う子供たちの夢を育み、より良い社会の実現を目指していきます」とコメントを寄せた。