ダルビッシュ以来17年ぶり 日本ハム・金村 オリに雪辱完封!「今日勝つと負けるとでは全然違う」

2025年4月21日(月)5時27分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ 日本ハム2—0オリックス(2025年4月20日 京セラD)

 打ち崩された2週間前の姿とは、まるで別人のようだった。先発した日本ハム・金村が、先月28日の開幕・西武戦に続く今季2度目の完封勝利。首位のオリックス打線を相手に118球を投げ、わずか5安打に封じた。

 「前回やられたので“絶対にやり返す”という強い気持ちで挑んだ」。初回に力みから制球を乱して1死一、二塁を招くも、4番・ディアスを遊ゴロ併殺で切り抜けた。その後も走者は許しながらスプリット、カットボールなど多彩な変化球でかわした。新庄監督は「何と言っても今日は金村君。開幕戦の投球を、この球場でしてくれた」と絶賛した。

 開幕戦を完封で飾ったが、続く5日のオリックス戦は4回5失点とKOされた。指揮官は「トライしてみようと思って」と前回登板から女房役を田宮から伏見にチェンジ。右腕も「ここでカーブを使うんだ、と思った場面もあった」というベテランの冷静沈着な配球にも助けられ、新バッテリーで雪辱した。

 師の教えも生きた。昨年11月のファン感謝祭で新庄監督から開幕投手に指名され、オフは昨季投手2冠の伊藤に弟子入り。縦のスライダーを伝授されたが、前回は感覚が良くなかった。そこで「前で(球を)離すイメージをしてみたら」と伊藤の助言で感覚を取り戻し、「スライダーでカウントを取れたのが良かった」と感謝した。

 球団では4月までに2完封は12年の武田勝以来で、右腕では08年のダルビッシュ(現パドレス)以来17年ぶりだ。首位オリックスに連勝し、ゲーム差を1に縮めた。「今日勝つと負けるとでは全然違う。中継ぎもたくさん使っていたので、長いイニングを投げられて良かった」。そう球場を後にした右腕の背中はたくましかった。(清藤 駿太)

スポーツニッポン

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