2024スーパーGT第2戦『FUJI GT 3 Hours RACE』参加条件
2024年4月22日(月)15時0分 AUTOSPORT web

スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、4月18日付けの2024 GTAブルテンNo.022-Tにて、5月3〜4日に5月3〜4日に静岡県の富士スピードウェイで開催される2024スーパーGT第2戦『FUJI GT 3 Hours RACE』の参加条件を発表した。両クラスで表記や数値の変更などが行われている。
スーパーGTでは各レース前に参加条件が提示され、各車両はこれに従った条件で参加しなければならない。共通規定で争われるGT500クラスでは大きな調整はないが、GT300クラスではGTA-GT300規定車両、GT300マザーシャシーにそれぞれ条件が示される。また、FIA-GT3車両はSROモータースポーツ・グループとの協定により、SROが各コース特性に従い設定した性能調整が適応される。
富士スピードウェイで行われる第2戦に向けては、GT500クラスはサクセスウエイトを搭載する車両がいることから、第1戦岡山の参加条件から表記が変更となった。
GT300クラスでは、GTA-GT300規定車両の数値が変更された。第1戦と比べると、スバルBRZのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)重量が+65kgから+80kgに増加。レクサスLC500hは+90kgから+80kgに10kg減となり、トヨタ・スープラ、GR86、ニッサン・フェアレディZもBoP重量が低減されている。
FIA-GT3車両は富士向けに数値の変更が行われ、ホンダNSX GT3 2023以外の車両のBoPならびに、一部車両のエアリストリクター径が変化。最大過給圧も数値が変更されている。GT300マザーシャシーについては第1戦から変更はない。
※太字:2024第1戦岡山からの変更箇所
I. GT500クラス
参加車両については、SpR第23条 サクセスウエイト制に従った燃料流量リストリクターを装着すること。燃料補給装置給油ホースリストリクター(内径25.0mm)が引き続き適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。
II. GT300クラス
GT300
競技車両 | 最低重量 | エアリストリクター径 | BoP 重量 | 追加重量 (速度抑制策) | 車両重量 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
スバルBRZ | 1200kg | None | +80kg | +36kg | 1316kg | 過給圧は別表参照 |
レクサスLC500h | 1250kg | 29.67mm×2 | +80kg (ハイブリッド重量含む) | +38kg | 1368kg | |
トヨタ・スープラ | 1250kg | 29.67mm×2 | +40kg | +38kg | 1328kg | |
トヨタGR86 | 1250kg | 29.67mm×2 | +45kg | +38kg | 1333kg | |
ニッサン・フェアレディZ | 1250kg | None | +50kg | +50kg | 1350kg | 過給圧は別表参照 |
*1 2024年JAF国内競技車両規則第3章第10条10.3.2に従った燃料補給装置給油リストリクター(内径φ33.0mm)が適用される。
*2 ハイブリッド車両についてはGTAが別途指定するデータを提出しなければならない。
*3 最低地上高はスキッドブロック厚10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー15mm を装着とする。
*4 燃料補給装置給油ホースリストリクター(内径φ27.5mm)が適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。
GT300マザーシャシー
競技車両 | 最低重量 | エアリス径 1個 | エアリス径 2個 | BoP 重量 | 追加重量 (速度抑制策) | 車両重量 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
トヨタ86 MC | 1100kg | 40.00mm x1 | 28.29mm x2 | +75kg | +33kg | 1208kg |
*1 2024年JAF国内競技車両規則第3章第10条10.3.2に従った燃料補給装置給油リストリクター(内径φ33.0mm)が適用される。
*2 最低地上高はスキッドブロック厚10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー10mmを装着とする。
*3 燃料補給装置給油ホースリストリクター(内径φ27.5mm)が適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。
*4 車両に搭載できる燃料の総容量は110L以下とする。
FIA-GT3
競技車両 | 公認番号 | 最低重量 | BoP | 追加重量 (速度抑制策) | 車両重量 | エアリス径 | 最低地上高 | 給油リス | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ホンダ NSX GT3 2022 | GT3-047 | 1260kg | 60 | 51 | 1371 | None | F:66mm/R:66mm | 34mm | |
アストンマーティンAMRバンテージGT3 EVO | GT3-051 | 1265kg | 50 | 51 | 1366 | None | F:53mm/R:53mm | 33mm | |
BMW M4 GT3 | GT3-053 | 1265kg | 50 | 51 | 1366 | None | F:84.5mm/R:83.5mm | 32mm | |
フェラーリ296 GT3 | GT3-056 | 1275kg | 35 | 51 | 1361 | None | F:80mm/R:83mm | 31.5mm | |
ランボルギーニ・ウラカンGT3 2019 | GT3-040 | 1230kg | 85 | 37 | 1352 | 2x 40mm | F:70mm/R:128mm | 30mm | *4 |
ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO2 | GT3-054 | 1250kg | 75 | 38 | 1363 | 1x 52mm | F:70mm/R:128mm | 31mm | *5 |
レクサスRC F GT3 | GT3-046 | 1300kg | 10 | 39 | 1349 | 2x 38mm | F:90mm/R:280mm | 34mm | |
メルセデスAMG GT3 2020 | GT3-042 | 1285kg | 35 | 39 | 1359 | 2x 35.0mm | F:81mm/R:87mm | 34mm | Lambda Min 0.91 |
ニッサンGT-RニスモGT3 | GT3-048 | 1285kg | 35 | 52 | 1372 | None | F:124mm/R:165mm | 33mm |
*1 FIA-GT3はFIA が指定するディメンションに従った形状を有するエアリストリクターを装着しなければならない。
*2 給油リストリクターの形状は、最少内径を除いて、2024年JAF国内競技車両規則第3章第10条10.3.2第3-2図「流量リストリクター」の形状を維持しなければならない。
*3 搭載する追加ウエイトは、2024年国際モータースポーツ競技規則付則J項257A条第204項に従って搭載しなければならない。
*4 クロンテック88K SLを使用する場合の数値を上表は示す。その他のクロンテック製リグを使用する場合、28mmとする。
*5 クロンテック88K SLを使用する場合の数値を上表は示す。その他のクロンテック製リグを使用する場合、29mmとする。
最大過給圧
スバルBRZ | ニッサン フェアレディZ | ホンダNSX GT3 | ニッサンGT-R ニスモGT3 | BMW M4 GT3 | アストンマーティン バンテージGT3 EVO | フェラーリ 296 GT3 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
エンジン回転数[rpm] | 過給圧レシオ @Lambda | 過給圧レシオ @Lambda | 過給圧レシオ @Lambda | 過給圧レシオ @Lambda | 過給圧レシオ @Lambda | 過給圧レシオ @Lambda | 過給圧レシオ @Lambda |
4000 | 1.88 @0.88 | 1.87 @0.88 | 1.90 @0.88 | 2.33 @1.10 | 1.56 @0.91 | 1.78 @0.90 | |
4250 | 2.38 @1.10 | 2.06 @0.90 | |||||
4500 | 1.85 @0.88 | 1.91 @0.88 | 1.87 @0.88 | 2.44 @1.10 | 1.66 @0.91 | 2.22 @0.90 | |
4750 | 3.95 @0.92 | 2.47 @1.10 | 2.50 @0.90 | ||||
5000 | 3.88 @0.92 | 1.83 @0.88 | 1.93 @0.88 | 1.85 @0.88 | 2.50 @1.10 | 1.73 @0.91 | 2.48 @0.90 |
5250 | 3.70 @0.92 | 2.54 @1.10 | 2.46 @0.90 | ||||
5500 | 3.49 @0.92 | 1.76 @0.88 | 1.96 @0.88 | 1.78 @0.88 | 2.58 @1.10 | 1.77 @0.91 | 2.44 @0.90 |
5750 | 3.31 @0.92 | 2.62 @1.10 | 2.42 @0.90 | ||||
6000 | 3.10 @0.92 | 1.74 @0.87 | 1.98 @0.88 | 1.76 @0.88 | 2.65 @1.10 | 1.80 @0.91 | 2.40 @0.90 |
6250 | 2.94 @0.92 | 2.68 @1.10 | 2.37 @0.90 | ||||
6500 | 2.81 @0.92 | 1.71 @0.84 | 1.97 @0.88 | 1.73 @0.88 | 2.56 @1.10 | 1.77 @0.91 | 2.34 @0.90 |
6750 | 2.74 @0.92 | 2.46 @1.10 | 2.31 @0.90 | ||||
6900 | 1.67 @0.83 | 1.69 @0.88 | |||||
>/ 7000 | 2.59 @0.92 | 1.49 @0.88 | 1.94 @0.88 | 1.51 @0.88 | 2.36 @1.10 | 1.75 @0.91 | 2.28 @0.90 |
>/ 7250 | 2.43 @0.92 | 2.23 @1.10 | 1.40 @0.91 | 2.25 @0.90 | |||
>/ 7500 | 2.27 @0.92 | 1.91 @0.88 | 2.10 @1.10 | 2.22 @0.90 | |||
8000 | 1.50 @0.88 | 2.08 @0.90 | |||||
8100 | 1.00 @0.90 |
上記過給圧は過給圧レシオであり、GTAが公示する基準大気圧に上記レシオをかけて最大過給圧が決定される。チームは各イベントにおいてGTAが発表する現地大気圧に合わせて過給圧を調整しなければならない。
GTAロガーにおいて、アクセル開度>30%、エンジン回転数>3000rpm、進行方向加速度が増加もしくは保持の間の条件において、50ms以上、規定過給上限値より+10mbarを記録した場合、審査委員会に報告される。
規定過給圧に対し、線形補間を適用する。
III. 燃料補給装置給油ホースリストリクターの取付
以下省略
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