町田DF昌子源 黒田体制初の3連敗は絶対阻止「深い傷を負わせるわけにはいかない」前を向きつつも危機感強める
2025年4月22日(火)15時36分 スポーツ報知
ランニングをする町田・昌子源(左)(カメラ・浅岡諒祐)
J1町田は22日、東京・町田市内で公開練習を行った。前節の神戸戦(0●1)で先発した選手はリカバリーメニューを行い、他の選手は1時間30分ほど練習を行った。主将の元日本代表DF昌子源が練習後に取材に応じ、連敗の悔しさを糧に連勝を重ねることを誓った。
神戸戦では失点はオウンゴールの1点のみと互角の戦いは繰り広げたものの、結果は今季初の連敗。2023年の黒田剛監督就任以降では2度目の連敗となった。昌子は「(J1の順位が)団子状態なのは不幸中の幸い」と1位から8位まで勝ち点わずか3差の状態について言及しつつも、「次負けてもまだ団子なんて言ってたら、あっという間に離される。後はない」と強調。3連敗は黒田監督の就任以降ないこともあり、「そこでもう1個、サポーターの方に深い傷を負わせるわけにはいかない」と語気を強めた。
チーム内でも危機感は強い。練習中には栗本悠人コーチから「(神戸戦は)去年の俺らだったらああいう試合を、相手が強い王者でも勝ちきっていた」と発破をかけられ、黒田監督もリカバリーのメニューを終えた先発組を集め、同様の声がけを行った。
昨年、指揮官から「崖から転がり落ちるのはあっという間」とかけられ「結構、頭に残った」と明かした昌子は「この連敗には危機感はもちろん強めるべき。今が最悪じゃないが、かといって最高でももちろんない。最悪になってから何かアクションを起こしたり、気づくよりかは、最悪になる前にみんなでもう1回やろうよ、と話をした」。リカバリーメニューを終えた後も、副主将のMF下田北斗らと共にグラウンドに残り、練習を見届けた。
しかし、危機感は持ちつつも、決して下は向かない。「他のチームなんで、僕らと比べるのはナンセンスですけど」と前置きしつつ、鹿島がルヴァン杯での敗戦も含めて公式戦4連敗しながら現在3位にいること、開幕から4戦勝ちなしだった浦和が3連勝して上位に食い込んでいることにも言及。今季5勝を挙げていることから、「(自分たちの強さを)思い出すには十分な勝利がある」とも指摘する。
「連敗してしまったが、それを取り返せるのはやっぱり連勝。僕が言っている連勝は、2とか3じゃない。4、5、6と積み重ねる。連勝すればまだ上に行ける状況をプラスに捉える」
次戦は昨季2試合で1点も取れず、1分1敗で終わった湘南戦(25日・Gスタ)。チームの真価が問われる。