今季初2連敗の町田・黒田剛監督が決意「黒田剛の理想的な指導像を自分の中で見直す」パワハラ疑惑報道に揺れるも
2025年4月23日(水)13時55分 スポーツ報知
練習後の取材に応じた町田・黒田剛監督
J1町田は23日、東京・町田市内で湘南戦(25日・Gスタ)へ向けた非公開練習を行った。
神戸戦では今季初の2連敗。23年の黒田剛監督就任以降でもわずか2度目。チームも11位に落ちた。6日にパワハラ疑惑の報道があってから「難しい局面もあった」と話した。一部の選手からは「監督が悪い意味で静かになっちゃった」との声も上がっていた。リーグ戦でも3戦で1分2敗と厳しい状況が続いた。
現在J1は11節を終えた段階で首位から8位まで勝ち3差と、まれに見る僅差の勝負になっている。黒田監督も「あんまり結果だけに左右されないように。まずは自分たちのやるべきことは何かを整理する」と冷静な一面も見せたが、責任感は感じている。自身の甘さを反省すると、気持ちを新たにした。
「ここまで32年、指導者、監督のキャリアを積んできて、妥協するのは自分らしくもない。多分クラブもそうだし、選手たちもそれを求めていない。厳しく色々なことを追求して、今までの経験値をどんどん言ってほしい彼らの思いはあると思う。だから、その期待に応えていく、求められていることに対してしっかりと寄り添っていく。それが自分らしい指導者像でもある。変な過去に惑わされることなく、しっかりと彼らを導いていきたい。きちっと黒田剛の理想的な指導像をもう一回自分の中で見直していく。色々山あり谷ありはあると思うので、そこはもう一回自分の中で見直すタイミングにもなった。すごくいい機会をいただいたと思いながら、もう一回再チャレンジしていきたい」
次戦の湘南は昨季1分1敗と、白星を得られなかった相手。競争力の低下による選手の緩みなども選手間では指摘された。この状況を打破するため、そして目標のタイトルへ向かうため。黒田監督は自らに言い聞かせるように、強い覚悟を口にした。