【ボートレースコラム】山地正樹が「勝率3.84」から得たもの

2025年4月22日(火)14時24分 スポーツニッポン

 97年11月のデビュー以来、リズムを崩しても勝率5点台をキープしてきた山地正樹(48=岡山)だが、25年前期勝率(審査期間=24年5〜10月)で3.84と成績を大きく落とした。勝率3点台は、新人時代を除けば初めての経験だった。

 左肩痛で可動域が狭くなる状態に悩まされ、イメージ通りのレースができない。審査期間中の1着はわずか3回。

 「負けが続いてファンに申し訳ないと思ったけど、走らなければと歯を食いしばった。自分としても負けるのは悔しい」

 山地に限らず、ボートレーサーの誰もが同じ気持ちだろう。

 それでも入念な治療で回復に向かい、4月末が締め切りの25年後期適用勝率は5点近辺まで戻した(21日現在4.92)。「レースがない日は毎日、リハビリを行っている」と左肩のケアを続けながらの戦いだが、山地はどん底からはい上がろうとしている。選手生命を脅かすレベルの低勝率から得たものがある。

 「どんな状況も受け入れることと、レースで負けても切り替えていくことが大事。あとは勝ちに行こうと焦らないように気をつけている」。成績下降でネガティブになりがちだが、山地の表情は明るい。

 「動体視力とか加齢による衰えはあると思うけど、レース勘が戻ればおのずと成績は上がってくると信じている」

 自身の経験値も奮起の源になっているだろう。18日から23日まで開催している多摩川一般戦で25年後期審査期間の出走は終了。次走の予定は、26年前期の審査期間に入る5月2日開幕の児島GW開催だ。「たくさんの先輩が頑張っているし、自分も負けていられない」。地元水面から心機一転、山地がV字回復を見据えて逆襲をもくろむ。(大野 順平)

スポーツニッポン

「レース」をもっと詳しく

「レース」のニュース

「レース」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ