広島・坂倉 右手中指骨折から実戦復帰し即攻守に躍動 新井監督は1軍昇格には慎重

2025年4月23日(水)5時45分 スポーツニッポン

 右手中指骨折で戦線離脱していた広島・坂倉将吾捕手(26)が22日、ウエスタン・リーグ、くふうハヤテ戦(由宇)に「3番・捕手」で先発出場し、実戦復帰した。志願して向かった4回の第3打席で左翼線適時二塁打を放ち、3打数1安打、1打点と上々の再発進を切った。1軍復帰へ歩を進めたが、新井貴浩監督(48)は「経過を見ながらという形になる」と慎重に昇格時期を見極めていく方針を示した。

 坂倉のバットが、復帰戦でいきなり快音を奏でた。志願して臨んだ4回無死一塁の第3打席だ。初球で一走・羽月が二盗に成功。得点圏に走者を置き、集中力を高めた。カウント2—1から右腕・笠島が投じた外角シュートを左翼線へ。復帰後初安打となる適時二塁打を放ち、結果で経過の順調ぶりを示した。

 「2打席目が良かったので、もう1回行っておきたいなと思い、ちょっとお願いしていった。コースがどうとか気にせず、来た球に反応していって安打になったので良かった」

 3月1日楽天戦以来52日ぶりの実戦。初回無死一、二塁では「1打席目だけは初球をいこうと思っていた」と初球から振った。一塁へのゴロとなったが、併殺を狙った一塁手が二塁へ悪送球。その間に二進し、二走・上本が先制の生還を果たした。3—0の2回1死一、二塁では、フルカウントから外角シュートを打ち上げて左飛に倒れたが、「球の見え方もそうですし、捉え方もそうですし、逆方向に打球が上がったので、悪くなかった」と内容にうなずいた。

 3回の守備では無死一塁から篠原の二盗を阻止すべく二塁送球したが、ワンバウンドとなってセーフ。原因はボールの握り替えがうまくいかなかったためで、「指がどうとかいうのは特にない」と話した。先発・ドミンゲスを4回まで1安打無失点に導き、リード面でもブランクを感じさせなかった。

 「戻るからには、そこで貢献しないといけない。しっかり活躍できるように準備をしていきたい」

 2月26日に「右手中指末節骨骨折」を負い、3月4日に手術。復帰まで約2カ月を要す見込みだったが、当初予定よりも早く実戦復帰にこぎつけた。1軍復帰も視界に捉えるが、新井監督は慎重に見極める方針を示した。

 「今日(22日)、初めて実戦なので経過を見たいなと。だから、いつ(昇格)というのは、まだ決めてない。しっかり指にかかって投げられます、しっかりスイングができて、次の日に痛みがありませんとなるのが理想」

 今後は2軍戦の出場を重ねながら、昇格時期を探っていく。(長谷川 凡記)

 ≪坂倉と一問一答≫

 ——今日の試合を振り返って。

 「何事もなく終われたので、良かった」

 ——実戦での球の見え方はどうだった。

 「いいものもあれば、良くないなというのもあった」

 ——現状の出力はどれぐらい。

 「試合レベルで、できるように調整してきたので、まだ50%でしかできませんとかはないです」

 ——11日から打撃練習を開始。練習量はどうか。

 「制限はありましたけど、その中で調整できることは調整してやっていた。量的にはもうちょっと増やしたい」

 ——患部の腫れは、まだある。

 「これはすぐに取れるものではないと、医師とも話をした。自分でも分かっていますし、プレーには影響がないので、そこは受け入れて行動したい」

スポーツニッポン

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