「素晴らしい打線」今永昇太3勝目逃すも打線に感謝「1回裏がなければ...5回持たなかった」
2025年4月23日(水)12時55分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ カブス11×—10ドジャース(2025年4月22日 シカゴ)
カブスの今永昇太投手(31)が22日(日本時間23日)、本拠でのドジャース戦に先発。5回2/3を6安打5失点で3勝目は逃したが、チームは劇的なサヨナラ勝利を飾った。
初回、先頭の大谷を三失で出塁させると、2死一、二塁からエドマンに92・4マイル(約148・7キロ)の直球を捉えられ、バックスクリーンに先制3ランを被弾。思わず歯を食いしばり悔しそうな表情を見せた。
2回も2死からパヘスに91・8マイル(約148・7キロ)の直球を狙われ、左翼席にソロを被弾。6回1死からはスミスにもソロを浴び、メジャーワーストタイの3被弾に今季最多タイ5失点だった。
ただ、大谷は3打数無安打に封じ、これでメジャーでの対戦成績を10打数無安打とした。
最速は92・4マイル(約148・7キロ)。また、スプリットが全101球の約40%にあたる40球で、この日までは33・8%だったが大幅に増えた。大谷を含む左打者には全37球中、半数以上の54%にあたる20球がスイーパーだった。
自身は3勝目を逃したが、打線は9—10の9回2死からアマヤが起死回生の同点ソロを放って土壇場で試合を振り出しに戻すと、延長10回、無死二塁から始まるタイブレークでハップが右翼へサヨナラ打を放ち劇的勝利を飾った。
試合後、今永は劇的な勝利に「本当に素晴らしい打線だなと思いましたし、僕が点を取られても取り返してくれた」と打線に感謝した。
そして、この1勝の意味について「やはり、このように接戦に持ち込まれても試合に勝つっていうことは、今後こういう試合になった時に“何か今日も勝てるかもしれない”っていう、そういう雰囲気をダグアウトで皆、出せると思うので、こういう勝ち方は本当に素晴らしい」と語った。
自身の投球については「初回に3点取られて“今日大丈夫かな”ってところから入って投手コーチから“こういう試合こそ、いろんなことを試すチャンスなんじゃない?”って言われて、6回途中まで投げたのは試合の中でタフでしたけど、5回を超えられたことはすごく自信にしていいと思うので、点数取られてもこうやって打たれ続けてもマウンドに立ち続けることが大事なんだなって」と手応えを口にした。
その上で改めて初回の打線の反撃について「やはり(点を)取られた後にああやってすぐ追いついて逆転してくれるっていうのは、自分としてはこの試合、もし仮にこの後、点を取られてもおそらく戻してくれるっていうそういう気持ちで投げられるので、やはりあれがずっと0—3で2回のマウンドに上がるのと全然違うので、今日はあの1回裏がなければ、おそらく僕の中では本当に5回持たなかったと思うんで、そういう勇気をくれて打線に凄く感謝しています」と振り返った。