【大学野球】亜大が開幕6連勝で勝ち点3 152キロ右腕が全試合救援で5勝目 正村監督「井上サマサマです」
2025年4月24日(木)13時28分 スポーツ報知
笑顔でポーズする亜大・竹内裕人と5勝目を挙げた井上悠(右=カメラ・岡野 将大)
◆東都大学野球春季リーグ戦第3週第2日▽亜大4—1国学院大(24日・神宮)
亜大が開幕6連勝で勝ち点を3に伸ばした。6回途中から3番手で救援した最速152キロ右腕・井上悠(3年=県岐阜商)が2イニングを無安打無失点に封じ、ここまで全試合に登板。5勝目を挙げた。
ブルペンからマウンドへ勢いよく走り出した。179センチ、90キロの肉体を躍動させ、直前で大きくジャンプするのが井上のルーチン。「ジャンプをすると、気持ちが入るんです」。1−1で迎えた6回1死一、二塁。ほとばしる闘志を白球に込め、勝負した。左打者の外角にツーシームを決めて併殺に封じ、ピンチ脱出。次の回に味方が1点を勝ち越し、5勝目が舞い込んだ。
「うれしいです。自分にいいものがついているのかなと思います。年が明けてから、みんなで寮の掃除も一から見つめ直してやってきた。それもあると思います」
ここまで全試合に救援登板。ツーシームやスプリットも駆使しながら、丁寧に打たせて取った。疲労もあって8回、2四球を与える場面もあったが、「内野陣が全員3年生だったので、投げるのも楽しかった」と快活な表情で言った。「疲れは少しあるが、寮にサウナがあるので、体を整えていきたい」と気合をにじませた。
好投手の育成に定評がある正村公弘監督(61)からは、下半身の使い方について指導を受け、制球力の安定につなげた。指揮官は「井上サマサマです」と感謝。5月10日からはリーグ戦5連覇を目指す強敵・青学大戦(Gタウン)が控える。「ここまで来たら優勝を狙いたい。一度リフレッシュさせた上で、青学を研究しながら勝ちに行きたい。やっぱり止めたい。我々の野球をしっかりやりたい」と正村監督。6季ぶりの栄冠へ、勢いのままに突き進む。(加藤 弘士)