浦和が4連勝で暫定3位 “100メートルカウンター”の1点守り切る 指揮官がベンチ入り禁止の広島は3連敗
2025年4月25日(金)21時32分 スポーツ報知
後半12分、ゴールを決める浦和・金子拓郎(カメラ・宮崎 亮太)
◆明治安田 J1リーグ▽第12節 浦和1—0広島(25日・埼玉)
浦和が広島に1—0で勝利し、23年以来約2年ぶりの4連勝で暫定3位に浮上した。0—0で迎えた後半12分、今季ベルギー1部コルトレイクから加入したMF金子拓郎が移籍後初ゴール。この1点を守り切った。広島は前節の名古屋戦で審判に対して不適切な発言を行ったスキッベ監督がベンチ入り停止(2試合)の1試合目で敗れ、3連敗となった。
3連勝中と同じ先発メンバー11人で臨んだこの試合も、個性ある選手たちが持ち味を発揮した。前半18分、左サイドでMFマテウスサビオが抜け出し、最後は中央でMFグスタフソンがシュートを放ち、最初のチャンスをつくった。前半アディショナルタイムには、MF安居のパスカットからカウンターを繰り出し、最後はMF渡辺のラストパスから松尾がチャンスをつくったが、シュートまで持ち込めず。広島もサイド攻撃からチャンスを作り、互いに持ち味を見せて0—0でハーフタイムへ入った。
衝撃の先制ゴールが生まれたのは、後半12分だった。相手CKからMFマテウスサビオが自陣のゴールライン付近でボールを拾うと、そのままドリブルで疾走。必死に迫る広島の選手たちを振り切ってハーフウェーラインも超え、中央へスルーパス。これを受けたMF金子が、広島の日本代表GK大迫をドリブルでかわして左足でネットを揺らした。たったふたりで自陣ゴールから約100メートルを切り裂き、広島ゴールをこじ開けた。
終盤は押し込まれる時間帯もあったが、交代カードで運動量を保ちつつ、固いブロックを形成。ここ数試合の反省材料でもあった下がりすぎるという悪癖にも改善が見られた。後半アディショナルタイムには広島のロングスローからピンチを迎えたが、枠に飛んだシュートをDFボザがクリア。1点のリードを守り切った。