【フローラS】「距離はいくら延びてもいい」2戦2勝の好調馬が牝馬クラシックの切符つかみ取る
2025年4月25日(金)6時0分 スポーツ報知
馬なりで楽々併入したブラックルビー(右)
◆フローラS追い切り(24日、美浦トレセン)
週末に行われる国内の3重賞の出走馬が24日、確定した。オークストライアルの第60回フローラS(27日、東京=2着までに優先出走権)に挑むブラックルビーとヴァルキリーバースは最終追い切り。ともに美浦・田中博厩舎所属で、2連勝中と勢いのある2頭は、仕上がりも好気配。トレーナーも期待を持って送り出す。
スムーズに加速した。ブラックルビーは美浦・Wコースでダングラール(3歳未勝利)を1馬身半追走。直線で馬体を並べると、馬なりのままラスト1ハロン11秒8(6ハロン84秒1)をマークして楽々と併入に持ち込んだ。田中博調教師は「予定通りに調教を積めています」と納得の表情だった。
トレーナーは2戦2勝のキャリアを振り返って、「1800メートルは短いと思っていました。管理している感触から間違いなくステイヤーだなと感じます」と説明。仕上がり具合や騎手の兼ね合いもあってこの距離のレースを使ってきたが、「菊花賞に(クラシック)登録をしているくらいですから。距離はいくら延びてもいいので、1ハロンでも歓迎です」とプラスに働くとの見立て。1歳上の全姉は先週の福島・芝2600メートル(2勝クラス)を勝っており、血統面からも長丁場への資質は高そうだ。
2400メートルのオークス(5月25日、東京)は申し分ない舞台だけに「結果が欲しいと思っての出走です。頑張ってほしいですね」と田中博師も力が入る一戦。無傷3連勝Vならレース史上初で、心肺機能の高さを生かして牝馬クラシックへの切符をつかみ取る。(西山 智昭)