箱根駅伝優勝の青学大、同2位の駒大、同3位の国学院大が関東学生対校でガチンコ勝負
2025年4月25日(金)12時39分 スポーツ報知
小河原陽琉
関東学生陸上競技連盟は24日、第104回関東学生対校選手権(5月8〜11日、相模原ギオンススタジアム)の出場登録選手を発表した。
関東学生対校は1919年に第1回大会が行われ、今年が第104回。1920年に始まり、今年1月に第101回大会が行われた箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。女子はすべての大学が1部、大学院生が2部で入れ替えはない。
関東の学生長距離ランナーにとって、箱根駅伝と並ぶ上半期のビッグイベントだ。男子の1部と2部は短距離などを含めた総合力で決まるため、青学大、駒大、国学院大など駅伝をメインに強化している大学は2部。そのため、長距離種目においては1部と2部はほぼ実力差はない。
第101回箱根駅伝で2年連続8度目の優勝を果たした青学大は、同8区区間賞の塩出翔太(4年)はハーフマラソン、同10区区間賞の小河原陽琉(2年)は1500メートル、同1区10位の宇田川瞬矢(4年)は5000メートルにエントリーした。大阪マラソン(2月24日)で2時間6分5秒の日本学生新記録をマークしたエースで主将の黒田朝日(4年)が関東学生対校を回避し、出身地の岡山県で開催される日本学生対校選手権(6月5〜8日、JFE晴れの国スタジアム)の1万メートルで優勝を狙うプランを立てている。原晋監督は黒田朝日について「大阪マラソンの疲労から回復して練習を始めています。関東学生は他の選手に出場機会を与えるという意味も込めて回避して、地元で行われる日本学生に全力で臨んでもらいたい。ケニア人留学生相手でも優勝を狙える」と説明した。1万メートルには黒田朝日の弟の然、佐藤愛斗、安島莉玖と期待株の2年生3人が出場する。
箱根駅伝2位の駒大は、同5区4位の山川拓馬主将(4年)、同1区2位の帰山侑大(4年)の主力がそろってハーフマラソンに出場する。
箱根駅伝3位の国学院大は、同4区2位の青木瑠郁(4年)と同7区2位の辻原輝(3年)が1万メートル、同5区14位の高山豪起(4年)はハーフマラソンにエントリーした。
青学大、駒大、国学院大の箱根駅伝上位3校の主力が男子2部でガチンコ勝負。激しい戦いを繰り広げることになりそうだ。男子2部の5000メートル、1万メートルにエントリーした東大の秋吉拓真(4年)も注目される。
800メートルで日本記録(1分44秒80)を持つ駒大の落合晃(1年)は、男子2部800メートルにエントリー。パリ五輪代表の東洋大・柳田大輝(4年)は男子1部の100メートル、400メートルリレーに出場登録した。