釜石ボーイズ、2週で計2000キロ超えの“遠征”も克服し念願の白星! …関東ボーイズリーグ大会
2025年4月27日(日)7時10分 スポーツ報知
2回戦の3回に適時二塁打した佐藤
◆メニコン杯第28回日本少年野球 関東ボーイズリーグ大会 ▽2回戦 釜石ボーイズ(東北中央)6—5前橋ボーイズ(群馬)=延長8回タイブレーク=▽3回戦 上三川ボーイズ(栃木)2—1釜石ボーイズ=延長8回タイブレーク=(4月20日・春日部ボーイズグラウンド)
中学生の部で東北・関東甲信越の177チームが参加する最大規模のトーナメントのメニコン杯第28回関東ボーイズリーグ大会の2回戦、3回戦が19、20日に行われた。2016年以来、9年ぶり参加の釜石ボーイズ(東北中央)は埼玉・春日部で前橋ボーイズ(群馬)と対戦。延長8回タイブレークで勝利した。先週は試合前日に雨天中止。既にバスで移動中だったため、春日部ボーイズ(埼玉東)と練習試合を敢行。2週連続“遠征”で、価値ある1勝を挙げた。
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長旅の疲れも吹き飛ばすうれしい白星に釜石ナインの笑顔がはじけた。
全員が躍動した。1点を先行した3回2死二塁から佐々木瑛、佐藤主将、岩崎のクリーンアップの3連続適時打で加点。5回には2点を返され一打同点の5回2死二、三塁のピンチに左中間を襲った打球を中堅手・前川がダイビングキャッチ。ビッグプレーも飛び出した。7回に勝利まであと1球から同点に追い付かれるも動じない。延長8回1死満塁のタイブレークで1点を勝ち越すと、その裏は平野が直球勝負。三振に仕留め両手を突き上げた。「ピンチは逆に楽しい」と強心臓の平野に、捕手を務める佐藤主将も「逆転されるかヒヤヒヤしたけれど、うれしい」と話した。
本来は13日の試合予定で、12日にバスで釜石を出発。途中のサービスエリアで順延を聞いた。行くべきか戻るべきか悩む中、会場提供の春日部から練習試合の申し出があり、2試合戦った。先発の岩崎は「先週投げていたので投げやすかった」と感謝した。
片道600キロ弱、休憩を含め7時間半の車移動。先週は運転手つきのバスを借りたが、今回は古川倫愛監督(50)と芳賀光・副代表が交互で運転した。佐藤主将は「(移動は)幸せな時間でした」と感謝した。
3回戦も延長タイブレークに持ち込むも敗戦。それでも指揮官は「こんな粘りを見せてくれるなんてうれしい誤算ですね」と驚き。釜石到着は午後11時半。2週間で2000キロ超えのタフなビッグジャーニーで、選手は自信という大きな宝物を手にいれた。
【釜石ボーイズ・登録メンバー】※は主将
▽3年生 ※佐藤蓮隼、佐々木瑛汰、澤本煌大、佐々木優真、佐久間美桜、佐々木斗真、平野充樹、岩崎廉
▽2年生 上林就夢我、村松颯、小林大空、佐々木絢士、大瀬虎汰朗、久保悠斗、小川原優陽、小原聖渚、和田桃太朗、前川和民