宮浦、2戦連続の大爆発なるか 愛知、26日に決勝進出かけて大阪Bと準決勝第2戦
2025年4月26日(土)12時19分 スポーツ報知
25日の大阪Bとの準決勝第1戦。第1セット、ポイントを奪い選手と喜ぶ愛知・宮浦健人(中)=カメラ・渡辺 了文=
◆バレーボール ▼大同生命SVリーグ チャンピオンシップ準決勝第1日 大阪B 1(31—33、25—18、19—25、16—25)3 愛知(25日、Asueアリーナ大阪)
男女の初代王座を決めるチャンピオンシップ(CS)準決勝が始まり、男子はレギュラーシーズン(RS)4位の愛知が、同1位の大阪Bを3—1で破り先勝した。愛知は両チーム最多の25得点を挙げたパリ五輪代表の宮浦健人(26)が活躍。第4セット(S)の24—16からサービスエースで締め、同じオポジットのポジションで代表でもライバルだった大阪B・西田有志(25)を抑えた。準決勝は先に2勝した方が決勝に進む。第2戦は26日に行われる。
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25日の大阪Bとの準決勝第1戦。
ガッツポーズで勝利をかみ締めたのが、愛知のサウスポーエース・宮浦だった。
第4Sのマッチポイントからサービスエースで得点。相手選手が一歩も動けない完璧なサーブを決め、「チーム一丸で乗り越えられたのが勝因。自分のプレーよりチームが勝ててうれしい」と笑った。
注目のライバル対決も制した。大阪Bの西田はパリ五輪代表でともに戦った仲だが、同じポジションでともに左利き。パリ五輪では西田が起用されることが多く、悔しい思いをしてきた。しかし、この日は第3S途中で西田をコートから降ろすと、自身は24—20から強烈なスパイクでセットを奪った。「(西田を)特別意識はしていない」と話したが、得意のコース分けでスパイクを量産し、圧倒した。
今季、日本代表監督に就任した大阪Bのロラン・ティリ監督(61)を前に“猛アピール”にも成功。両チーム最多25得点を挙げた得点源を「止められなかった」とティリ監督はお手上げ。さらに、「日本代表にとっても素晴らしい選手だと思う」と絶賛した。
チームはけが人が続出し、宮浦も1月に左足関節捻挫で離脱。CSでは完全復活し、東京GBとの準々決勝2試合で計45得点と活躍した。準決勝では第1Sから30点を超える接戦を制し、RS優勝チームから先に1勝を挙げた。「明日も試合がある。満足せずに頑張ります。気持ちを切り替えて。チームが勝つことだけ考えます」と宮浦。決勝に王手をかけて26日に大阪Bと第2戦。4位からの下克上で、SVリーグ初代王者の称号をつかむ。(森脇 瑠香)