サントリー、2セット先取から大逆転で敗れる 「もちろん、勝ちたい1戦目だった」高橋藍は25得点も…決勝進出へ崖っぷち

2025年4月26日(土)6時0分 スポーツ報知

第1セット、スパイクを放つサントリー・高橋藍(カメラ・渡辺 了文)

◆バレーボール▽大同生命SVリーグ チャンピオンシップ準決勝第1日 サントリー2(25—22、25—14、25—27、23—25、15—17)3名古屋(25日、Asueアリーナ大阪)

 初代王座を争うチャンピオンシップ(CS)の男女準決勝が始まり、男子はパリ五輪代表の高橋藍(らん、23)を擁するレギュラーシーズン(RS)2位のサントリーが、3位の名古屋に大逆転負け。藍はチーム2位の25得点でけん引したが、チームは2—0から持ち込まれた最終セットで屈し、決勝(5月3日〜、東京・有明アリーナなど)進出へ崖っぷちに立たされた。4位の愛知は1位の大阪Bを3—1で破り先勝。準決勝は先に2勝した方が決勝に進む。第2戦は26日。

 大歓声が一転、ため息へと変わった。2—2で迎えた最終セット(S)。名古屋のマッチポイントから、サントリーの藍が強気にスパイクを決めた。チーム色の赤に染まった会場が、この日一番の歓声に包まれた。だが、15—16から相手のニミル・アブデルアジズ(33)の強打が右隅に入り、映像判定の末に敗戦が決定。藍は「もちろん、勝ちたい1戦目だった」と試合後は椅子に座ってぼう然。決勝へ後がなくなった。

 名古屋はRSで2勝4敗と唯一、負け越した難敵だった。藍は、第1Sのセットポイントから高さのあるバックアタックを鮮やかに決めると、この日10本打って決定率は100%でチームをけん引。2—0の第3Sも先にマッチポイントを握ったのはサントリーだった。攻守の要は「悪くはなかったが、終盤に取り切れない。そこを取る事が勝利につながる」と反省した。

 経験が生きた。昨季は世界最高峰のイタリア1部、モンツァの主力としてプレーオフで準優勝。23歳のエースは今CSに臨む前に「自分のプレーを出した上でプラスアルファが必要」と誓った。この日は得点後、ベンチに向け、両拳を握って叫ぶなど気迫を前面に出し「気合も違うし、感覚も準決勝に合わせてきた。そこは試合で出せた」とCSの戦い方には手応えを得た。

 昨年12月、この日と同じ会場で行われた全日本選手権決勝で日本一に立ち、MVPにも輝いた。コート上で「まだ通過点。SVリーグ初代王者を目指す」と宣言した。決勝進出への道は2連勝しかない。厳しい状況だが、藍は「勝つことが全て」と“2冠”達成は諦めていない。(宮下 京香)

 ◆チャンピオンシップ RS上位6チームで争い、2戦先勝制で1勝1敗の場合のみ3試合目を行う。準々決勝と準決勝はRSで上位チームのホームで開催。男子は前週の準々決勝で3位の名古屋が6位の広島Tを、4位の愛知が5位の東京GBを倒し、1位の大阪Bと2位のサントリーはシードで準決勝から。決勝は5月3日に東京・有明アリーナ、同5、6日に千葉・ららアリーナ東京ベイ。

スポーツ報知

「サントリー」をもっと詳しく

「サントリー」のニュース

「サントリー」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ