巨人・赤星優志またもトラの餌食…阿部監督「先取点を与えた時点で、うちは弱いってデータ出ている」
2025年4月26日(土)6時0分 読売新聞
3回1死1、2塁、佐藤輝(奥)に3ランを浴びた赤星(25日、甲子園球場で)=大塚直樹撮影
阪神4—1巨人(セ・リーグ=25日)——阪神が5連勝。一回に大山の適時打で先制し、三回は佐藤輝の3ランで加点。村上が無四球で8回1失点に抑えた。巨人は打線がつながらず、3連勝を逃した。
今月上旬、巨人は東京ドームで阪神に3タテを食らった。前カードで中日に連勝した後、阿部監督は「やり返せるチャンスがきた」と強い言葉を残し、甲子園に乗り込んだ。雪辱を期す思いは、前回対戦で今季初黒星を喫した赤星も同じだったが、またも序盤で阪神打線にのみ込まれた。
4月5日の阪神戦では、序盤に2本塁打を浴びて6回3失点。敗戦を振り返った右腕は、立ち上がりとピンチでの粘り、一発警戒の三つのポイントを挙げたうえで「甘い球を減らせるようにしたい」と明確なテーマを掲げた。だが、再び失投を捉えられてしまった。
一回二死一、三塁で大山を迎えた場面。甲斐は内角のボール球を要求したが、ストライクゾーンに入った直球を右前に運ばれて先取点を許した。三回は4番の佐藤輝に甘くなったフォークボールを捉えられて中堅への3ラン。今季最短の4回4失点で交代を告げられた。打者に背中を向けて構え、やや腕の位置を下げた新フォームに取り組んで2か月余り。内海投手コーチが「投げ方を変えるのは簡単なことじゃない」と話していたように、器用な赤星でも完璧に自分のものにするのは容易ではないだろう。
序盤の失点が目立った昨季同様、今季も計9失点のうち8点を三回までに失っている。杉内投手チーフコーチが「七回、八回といけるだけの力を持っている」と評価するだけに、立ち上がりの不安定さは早く克服したい課題だ。「(勝負所で)厳しい球を投げきれるようにしないといけない」と赤星。相手のエース格と投げ合うカード初戦を任される以上、同じ失敗は繰り返せない。(財津翔)
巨人・阿部監督「先取点を与えた時点で、うちは弱いっていうデータが出ている。とにかく、阪神戦の連敗を止めないといけない。あした切り替えて頑張ります」