岩佐歩夢は17番手、ダムス勢が後方に沈む。フェラーリ育成ベアマンが初PP【FIA F2第4戦バクー 予選】

2023年4月28日(金)21時10分 AUTOSPORT web

 4月28日、2023年FIA F2第4戦バクーの公式予選がアゼルバイジャンのバクー市街地サーキットで開催され、フェラーリ育成のオリバー・ベアマン(プレマ・レーシング)が最速タイムを記録し、自身初となるフィーチャーレース(決勝レース2)のポールポジションを獲得した。ランキング首位につけるホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢(ダムス)は17番手となった。


 グランプリコース屈指のハイスピード市街地コースのバクー市街地サーキットが舞台となる今大会。公式予選はホームストレートからセクター1まで上空に霧が立ち込め、コース近隣のビルの高層階が視認できない状況となるも、気温19度、路面温度42度というドライコンディションのなか、当初の予定から10分遅れとなる現地時間15時10分(日本時間20時10分)より開始された。


 各車ウォームアップを進める序盤、アメリカ出身21歳のブラッド・ベナビデス(PHMレーシング・バイ・チャロウズ)がターン1を曲がりきれず、ウォールにクラッシュ。これにより、セッション開始から6分8秒のところで赤旗が掲示されセッションは中断。ベナビデスは無事だったものの、頭を抱え落胆する姿を見せた。




 マシン回収は速やかに完了するも、クラッシュパッドの修復・交換のため赤旗中断は17分に及び、現地時間15時33分(日本時間20時33分)のセッション再開を迎えた。


 各車再びウォームアップを挟んでアタックへ。直前のフリー走行ではベアマンがミディアムタイヤで記録した1分54秒063が最速タイムとなったが、そのベアマンがスーパーソフトで1分53秒780をマークし暫定トップにつける。岩佐はまず1分55秒146をマークして暫定6番手につける。


 一方、フリー走行で2番手タイムを記録したレッドブル育成のアイザック・ハジャル(ハイテック・パルスエイト)はウォームアップ中に足回りにダメージを負ったか、ピット作業エリアでの修復作業が続き、なかなかタイムを記録することはできない。


 残り時間15分を切ったところでレッドブル育成のデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)が1分53秒531をマークし、暫定首位の座を奪う。続いてリチャード・フェルシュフォー(ファン・アメルスフォールト・レーシング)も好タイムをマークするがハウガーには0.128秒届かずの2番手。3番手にベアマンというオーダーに。


 岩佐は2度目のアタックで1分54秒326と自己ベストを更新するも、この時点では暫定10番手。チームメイトのアーサー・ルクレール(ダムス)からも0.1秒遅れるなか、セッション残り10分を迎えた。ここでようやくハジャルも再コースインがかない、修復を終えたハイテック・パルスエイトは笑みも見せる。




 21台がウォームアップしつつ、ポジションを確保したいという思惑を抱えるなか、残り9分を切ったところでエンツォ・フィッティパルディ(ロダン・カーリン)が前方車両との間合いをとったことに起因し、フィッティパルディの後方につけていた車両は大渋滞。ハジャルは真っ先にフィッティパルディをかわしポジションを確保。その他数台もフィッティパルディをかわすも、コース上の混雑は続く。


 そんななか、残り4分を切ったところでフレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング)がアタック開始。セクター1全体ベストを更新し、1分53秒271でトップに浮上。その直後、岩佐も再度アタック。自己ベストを更新するも0.946秒遅れの15番手と苦しい展開が続く。


 ポール争いは最終アタックにもつれ込み、ラストアタックを決めたベアマンがFIA F2初ポールポジションを獲得。2番手にはフィッティパルディ、3番手にはテオ・プルシェール(ARTグランプリ)、4番手にベスティ、5番手にハウガーが続いた。


 一方、前戦オーストラリアでダブル表彰台を獲得し、チームランキングトップとなったダムス勢はアーサー・ルクレール(ダムス)が12番手、岩佐が17番手と後方に沈む結果に。


 スプリントレース(決勝レース1)のスターティンググリッドは予選トップ10がリバースグリッドで決定され、予選で10番手タイムを記録したフェルシュフォーがポールシッターとなった。


 2023年FIA F2第4戦バクーの決勝レース1は、4月29日現地時間15時(日本時間20時)より行われる。

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