元日本王者・石田匠会長がジム初陣飾る 「緊張しました」 田下翔太がタイ人選手にKO勝ち
2025年4月29日(火)17時7分 スポーツ報知
所属する田下翔太(中)が勝利してジム初陣を飾り、笑顔の石田匠会長(右)
◆プロボクシング▽スーパーライト級(63・5キロ以下)6回戦 田下翔太(KO 4回1分6秒)ティティコン・ラッタナクン(29日・エディオンアリーナ大阪第2競技場)
2度の世界挑戦を経験した元日本スーパーフライ級王者・石田匠(しょう、33)が、ジム会長としての初陣を飾った。所属するサウスポーの日本スーパーライト級10位・田下翔太が、タイ人選手に4回KO勝ち。白星発進した匠会長は「緊張しました。相手選手の右のパンチが怖かった」と苦笑いし、「勝ってスタートできて良かった」と安どした。
匠会長は現役時の昨年5月、2度目の世界挑戦で当時のWBAバンタム級王者・井上拓真(大橋)に判定負けし、グラブを置いた。引退後は、所属していた井岡ジムを継承し、ジム名だけを変え、大阪市内の同じ場所に今年1月、「匠ジム」を創設した。匠ジムには、仲里ジムから移籍してきた田下を含め、プロ5人が在籍。「僕の現役時代同様、練習量はしっかりとやらせている。日本王者、東洋太平洋王者そして僕がなれなかった世界王者、じっくり育てていきたいですね」と充実した表情で汗を拭った。
◆石田匠(いしだ・しょう)1991年11月17日、大阪・堺市生まれ。33歳。小学3年時に地元道場でキックボクシングを始め、6年時に井岡ジムでボクシング転向。秋桜高2年時に国体バンタム級優勝。アマ通算10勝(4RSC)1敗。09年2月、プロデビュー。14年8月、日本スーパーフライ級王座獲得。5度防衛後に返上。17年10月、敵地で世界初挑戦し、当時のWBA同級王者・カリド・ヤファイ(英国)に判定負け。プロ通算34勝(17KO)4敗。身長173センチ、右ボクサーファイター(現役時)。家族は両親と兄。