巨人・増田陸「ほんと...みんなありがとう!!!」と3年ぶりお立ち台で絶叫 1000日ぶり打点がV打
2025年4月30日(水)22時33分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人2—0広島(2025年4月30日 東京D)
巨人の増田陸内野手(24)が30日の広島戦(東京D)で「7番・一塁」に入り、昨年6月13日の楽天戦(楽天モバイル)以来321日ぶりとなる今季初スタメン。0—0のまま迎えた6回に大瀬良から先制そして決勝点となる2点適時二塁打を放ち、打のヒーローとなった。
1軍での打点は2022年8月4日の阪神戦(東京D)で8回に代打で及川から左越えソロを放って以来ジャスト1000日ぶりだった。
セ・リーグ新記録となる開幕から35回連続無失点として無傷の今季4勝目をマークした山崎伊織投手(26)に続いてお立ち台に上がった増田陸。
3年ぶりのお立ち台に「最高でーす!」とまずは第一声を発し、この時をずっと待っていた全国のG党に元気な声を届けた。
「チャンスいただいたんで、なんとか結果出して。また試合に出してもらえるように結果出すだけやと思ってたんで」と1年ぶりのスタメンに気合十分だった24歳。「ほんと良かったです」と安どがにじんだ。
大阪出身の増田陸は明秀日立(茨城)から2018年ドラフト2位で巨人に入団。高卒4年目の2022年には69試合に出場して打率.250(140打数35安打)、5本塁打、16打点の数字を残してブレークの兆しを見せた。
同年6月22日のDeNA戦(東京D)では8回の第4打席で自打球を左膝付近に当ててその場に崩れ落ちながら、ベンチにも戻らずコールドスプレーをかけてもらっただけでプレー続行。カーブに空振り三振を喫して下がった後には途中交代にベンチで悔し涙を流したこともある。巨人にはあまりいないガッツを前面に出すスタイル。ファンがハートをつかまれた瞬間でもあった。
だが、翌23年は打撃不調に加えて故障の影響もあって1軍昇格なし。昨季は2年ぶりに1軍昇格を果たして4試合に出場したが、5打数無安打だった。
そして、今月22日に今季初の1軍昇格。今季初打席となった23日の中日戦(東京D)で1軍では2022年9月25日の中日戦(バンテリンD)で大野雄から代打で中前打を放って以来941日ぶりとなる安打を放っていた。そして、迎えたこの日の決勝打だった。
「本当にここに立つために(2軍で)必死でやってましたし、ほんとメチャクチャうれしいっす!!!」
ファンはその思いやこれまでの道のりを知るだけにスタンドは増田陸が一言話す度に大盛り上がり。
殊勲打を放った打席については、それまでの2打席で無安打1三振だっただけに「なんとかやり返してやろうっていう気持ちと(山崎)伊織さんが凄い頑張ってたんでなんとか助けてやろうと思っていきました」という。
2点を奪った二塁ベース上では雄叫びをあげ、大きなガッツポーズも飛び出した。「そうっすね。メチャクチャうれしかったんで…本当に自然に出ました」。
打てた感謝を誰に一番伝えたいか聞かれると「誰にっていうよりかは本当にいろんな人に支えてもらってるんで」と言ったあとで「ほんと…みんなありがとう!!!」と絶叫。スタンドから大歓声を浴びていた。