牛島和彦氏 巨人・田中将復活への鍵は「もっと大胆なフォーム」

2025年5月2日(金)5時30分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 巨人4—3広島(2025年5月1日 東京D)

 【牛島和彦 視点】巨人・田中将の投球を見ていると息苦しくなる。物凄くコントロールを気にして慎重に投げているが、打者がイメージ通りに反応してくれない。左足を上げて体が一度沈んでから体重移動をしているのだが、体重が前に乗っていかず打者寄りでボールを離せていないため、変化球に泳いでくれないし空振りも取れない。初回のファビアンの打席。カウント0—2からのスライダー。普通なら投ゴロか遊ゴロになる外角低めの球だったが、タイミングを外すことができず拾われ中前打にされた。

 もっと大胆なフォームで打者に向かっていってほしい。「速い球を投げるぞ」と思い切り腕を振って遅い球を投げるとか、投球動作で“幻惑”することも必要だと思う。2回野間の打席、田中将はクイックで投げた。結果は内野安打だったが、スプリットでタイミングを外し、どん詰まりの二塁前のゴロになった。クイックで投げた分、体が一度沈まず体重移動がスムーズにできて打者寄りでボールが離せていた。野間への投球が復活へのヒントになるかもしれない。(スポニチ本紙評論家)

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