清水隆行氏、今まで見えなかったものが見えてくる 巨人・阿部監督が坂本勇人へベースに近づくよう助言

2025年5月3日(土)5時10分 スポーツ報知

坂本勇人

 阿部監督が坂本に「本塁寄りに立て」と助言をしたというが、今までと全く違うことをやってみようということの一環だと思う。

 私も現役時代、本塁に近づいて立っていた。感覚は人それぞれで、すべての人に当てはまるわけではないが、私の場合は内角への対応はある程度できたが、外角の球に力を伝えることが不得意だったのでベースに近づいて立っていた。

 坂本はここ数年、重心を下げスタンスを広めに構えていたが、現状はスイング時に力がほどけて、インパクト時にパワーをうまく伝えられていない印象だった。ファームではスタンスを狭めて打つことにも取り組んでいるようだし、これまでとは違った感覚を求めて打席に立っていると思う。

 これまでも阿部監督は、坂本の復調のカギについて「人が見ても変わったなと思うぐらいガラッと変えないと」という趣旨の発言をしていた。構えや足の上げ方、タイミングの取り方、そして立つ位置にしても本塁に近づくか離れるか、投手寄りか捕手寄りかなど、ポイントはいくつもある。端から見て分かるくらいに変わることは、“自分の中の常識”を超えたくらいの変化になる。立つ位置が変わることによって、球の見え方を含めて今まで見えなかったものが見えてくる可能性もある。(野球評論家・清水 隆行)

スポーツ報知

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