超異例、支配下からの3軍降格 巨人・浅野翔吾に浮上の気配はあるのか 球団に試される育成力

2025年5月3日(土)5時40分 ココカラネクスト

浅野の1軍復帰をファンは心待ちにしている(C)産経新聞社

 もがき、苦しむ日々が続いています。

 巨人の浅野翔吾です。高松商時代は夏の甲子園8強入りに貢献した、走攻守3拍子そろうリードオフマン。2022年のドラフト会議では巨人と阪神が1位で競合し、巨人が見事に交渉権を獲得。鳴り物入りで入団したのは記憶に新しいところです。

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 才能が開花したのはプロ2年目の昨年8月。優勝争いも佳境を迎えた夏場、非凡な打撃が猛威を振るいます。1軍に昇格すると、月間打率.348をマーク。満塁アーチを含む3本塁打を放ち、近未来の外野のレギュラーとして確かな存在感を示したのです。

 しかし入団3年目の今季は開幕から不振に陥り、イースタン・リーグでも44打数4安打の打率.091と“1割切り”。通常、3軍は育成選手による実戦機会の場ですが、支配下選手としては超異例の「3軍で再調整」が言い渡され、大きなニュースとなったのです。

 スポーツ紙のデスクは言います。

「さすがに3軍では別格の活躍をしています。27日にはBC神奈川との独立リーグ交流戦に出場し、満塁アーチを含む2安打6打点と躍動しました。野球選手として攻守に素晴らしい才能を持っていることは疑いようがないので、あとは本人の考え方でしょう。リフレッシュして、悔しさを糧に2軍、1軍と舞い戻ることを期待したいですよね」

 そして浅野の再起には、巨人の育成力も問われることになると言うのです。

「あの年のドラフトで、巨人は東海大相模から中央大に進み、大学球界屈指の外野手だった森下翔太の指名を見送っているんです。高校、大学と巨人と太いパイプで結ばれた森下を回避してまで、浅野を獲った。浅野の抽選に負けた阪神が森下を『外れ1位」で獲得した結果、どうなっているか。森下は阪神の中軸として欠かせない存在になり、打率3割をマークしています。そういう意味でも、巨人の首脳陣は浅野を一人前にする必要があるんです」

 どん底まで落ちたら、あとは上がるだけ。浅野のV字回復ストーリーを、巨人ファンの誰もが楽しみに待っています。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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